大海原を度するアルゴが、気候変動研究に革命を起こす

アルゴとは

アルゴ計画のもう一つの主役はアルゴデータの流れ

アルゴ計画の大きな特徴の一つは、フロートからデータを受信した後24時間以内にデータが公開されること、そして、誰でも利用可能なことです。では、その仕組みについて紹介します。

フロートは海面に浮上したとき、観測データとフロートの位置を送信し、それを衛星経由で各国の地上局で受信します。データ受信後、データはまず最初に初期の品質管理が施されます。これは、24時間以内に公開することを目的として、明らかにエラーであると判別できるデータを自動で取り除く品質管理です。初期の品質管理が完了したデータは、フランスとアメリカにある世界アルゴデータ集積センターに集められ配信されます。また、全球気象通信システム(Global Telecommunications System)を通じて各国の気象予報機関に送信され、気象予報に利用されます。

一方、フロートの観測データに対して、初期の品質管理だけでは取り除けないエラーデータを取り除いたり補正したりする高度な品質管理を、半年から1年かけて実施しています。これも世界アルゴデータ集積センターに集められ配信されます。

この2種類の品質管理の項目は国際会議で決定されるので世界共通であり、2種類の品質管理はアルゴ計画に参加している各国で実施されます。日本では、初期の品質管理を気象庁が、高度な品質管理を(独)海洋研究開発機構が担当しています。初期の品質管理が施されたデータは主に気象予報等に、高度な品質管理が施されたデータは主に気候変動研究に利用されています。

  1. アルゴフロート→通信衛星→地上局
  2. 24時間以内に自動で行う品質管理 気候変動研究にも利用できる高精度品質管理
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  4. 世界アルゴデータ集積センター(フランス・米国)→データ公開 天気・気候予報(現業官庁) 研究(研究機関・研究者) 漁業・海運業など