アルゴのしくみ

アルゴのしくみ

アルゴフロートの動作サイクル アルゴフロートには自身の浮力を調整する機能が内蔵され、 海中に投入されると先ず予め設定された漂流深度(通常1000m)まで沈みます。 一定期間(通常10日間程度)その深さで漂流した後、いったん観測最深層(通常2000m)まで降下してから 海面に向かって浮上します。
フロートは最深層から海面に浮上する間に水温や塩分等の鉛直分布を観測し、 海面浮上後にアンテナから電波を発射して衛星経由で観測データを伝送します。 通信が終わると、再び漂流深度まで沈みます。 アルゴフロートはこのような沈降/浮上サイクルを約140回、通常の設定で3〜4年にわたって 繰り返せるように設計されています。
アルゴ計画で目標の一つとされている、3,000台のフロートが世界中の海洋で稼動する状態が実現すると、 年間100,000件程度の水温・塩分の鉛直分布が ほぼリアルタイムで取得できるようになります。

アルゴデータの流れ

全てのアルゴフロートデータは、原則として取得後24時間以内にGTS(全球気象通信網)を介して 世界中の気象機関などに配布され、中・長期予報のための数値モデルに入力するデータとして利用されます。 さらに6ヶ月以内に科学的に高度な品質管理を施されたデータがインターネットにより提供され、 世界中の研究者等によって、より詳細な研究の資料として活用されることになります。

この全地球規模のプロジェクトは国際的な理解と協力なしには到底成し得ないものです。 そのため、実行計画の科学的な検討や技術的課題など、国際的な枠組みの中で解決すべき問題については、 国際アルゴ運営チーム(AST)を中心に各国の研究者、技術者、行政官等様々な立場の人達が連携する 独自の体制が構築されています。

今後もさらに多くの国や組織が、フロートの展開・投入支援・データ解析/データ同化など様々な場面で アルゴ計画に参加し、この画期的な海洋観測網が発展・維持されることが期待されています。