
予測応用理工学プログラムでは、地球規模の環境変化、環境劣化のなかで、人、社会、環境の持続的なよき関係(well-being)を実現するために、従来の気候変動予測に社会や環境ニーズにも配慮する視点を加えて、生存可能性(Habitability)に資する研究を、予測実験を中心に行っています。例えば、最新の気候研究成果の下で、大気・海洋予測データをダイナミカルダウンスケーリングや統計予測も取り入れながら、活用しやすい形の変量に翻訳し、途上国の人々のよき生の実現に貢献しています。本プログラムは理学的アプローチを基礎にしつつ、気候予測応用分野の更なる開拓も積極的に行い、新しい地球気候変動予測工学の創生を目指しています。

私たちは海流の予測情報を、JAMSTECのベンチャーである株式会社フォーキャスト・オーシャン・プラス社を通じて、海運、漁業、海底資源開発などの産業に提供しています。海流の予測情報を利用することで、燃料の削減や漁獲量の増加、人員の安全確保などが可能になるのです。
予測情報を提供することで、いろいろな国の、いろいろな職業の人たちとのネットワークができました。研究機関の中で日々を過ごしているだけでは、きっと出会えなかった人たちでしょう。予測は、外れることもあります。しかし、それをフィードバックし、また利用者のニーズに耳を傾けることで、より精度の高い有用な予測情報を提供していくことができます。