2015/8/15から10/22の予測(8/21発表)

現在、黒潮は八丈島の南を流れる離岸流路です。黒潮は八丈島の南から伊豆諸島沖をS字型に北上しています。
今後、S字型の流路は解消され、安定した離岸流路が継続するでしょう。四国・室戸岬から紀伊半島・潮岬付近にある小蛇行が黒潮下流に移動するにつれて、黒潮が順次接岸するでしょう。8月末以降、別の小蛇行が九州東岸に発達する可能性があります。

現状

図1と図2はJCOPE2で計算した8月15日と8月21日の黒潮の状態です。黒潮は八丈島の南を流れる離岸流路であり、八丈島の南から伊豆諸島沖をS字型に北上しています(図1,2, 先週号解説参照)

先週に紀伊半島・潮岬に差しかかっていた小蛇行(小蛇行2 ※1)(図1)は、下流に移動し潮岬沖を通過中で、潮岬沖で黒潮を大きく離岸させています(図2)。小蛇行2の下流への移動にともない、四国・足摺岬では黒潮が岸に近づいています。

※1 現在の離岸流路を引き起こした小蛇行1は、既に黒潮の離岸流路と区別できなくなって見えませんが、先週号からの継続のため、小蛇行の番号はそのままにします。

Fig1

図1: 8月15日の推測値。矢印は流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いと言うおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 8月21日の予測値。

 

予測

図3と図4は9月1日と10月22日の予測です。

現在伊豆諸島付近を北上するS字型の黒潮からちぎれる形で、暖水渦が東海沖を西に進む可能性があります(図3)。S字型の流路は解消され、安定した離岸流路が継続するでしょう(図3,図4)。

小蛇行2も下流に移動し、通過後は黒潮が順次接岸するでしょう(図3)。沿岸では急潮が発生しやすくなります。また、8月末から新しい小蛇行(小蛇行3)が発生し(図3)、その後発達する可能性があります(図4)。

図5は8月15日から10月22日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 9月1日の予測値。

 

Fig4

図4: 10月22日の予測値。

 


図5: 8月15日から10月22日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。


JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。
より専門的な分析に関しては Kuroshio/Oyashio Watch(英語)をご覧下さい。


美山 透

海の変化は、漁業海運エネルギー天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。