8月6日から10月13日の予測(8月12日発表)

現在、黒潮が八丈島付近を流れています。黒潮が足摺岬・室戸岬で接岸しています。房総半島沖に黒潮が近づいています。
黒潮流路は、しばらく八丈島の北を流れる接岸流路が続くでしょう。九州東に小蛇行が発生するかもしれません。

現状

図1と図2はJCOPE2で計算した8月6日と8月12日の黒潮の状態です。黒潮は、先週までの予測どおり離岸傾向tの通過で流路がやや南に移りましたが(図1,2)、予想ほどは発達せず、八丈島の北寄りにとどまったようです。

黒潮は、四国・足摺岬、室戸岬で接岸しています(図1,2、接岸傾向w)。紀伊半島・潮岬では離岸傾向です(図1,2, 接岸傾向β)。九州南東で離岸しています(図1,2, 離岸傾向z)。

房総半島沖では、黒潮が大きく離れていましたが(図1、離岸傾向p)、接岸傾向sのために岸に近づいています(図2)。

図1: 8月6日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

Fig2

図2: 8月12日の予測値。

 

※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットp,r,,で図示しています。赤字s,u,が接岸傾向で、青字p,t,が離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図3まで共通で(前号とも共通です)、同じアルファベット、例えば離岸傾向tが、上流から下流に位置が動いていることをしめしています。

 

予測

図3と図4は8月20日と10月12日の予測です。

黒潮流路は、離岸傾向tが先週までの予測ほど発達しなかったことを反映して、八丈島の北を流れる接岸流路が続きそうです(図3)。一方、10月に、八丈島の南を流れる離岸流路になる可能性があります(図4)。

九州東岸では離岸傾向が大きく発達(小蛇行)すると予測しており(図4)、注目されます。

図5は8月6日から10月13日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 8月20日の予測値。

Fig4

図4: 10月13日の予測値。図3から個々の離岸・接岸傾向の追跡が難しいためアルファベットは略。

 


図5: 8月6日から10月13日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。



JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。
 


美山 透

海の変化は、漁業海運エネルギー天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。