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サンパウロ海台で発見されたアスファルト湧出域における,深海底泥中の真菌多様性をIonTorrentシステムを用いた環境DNA分析により調査しました.その結果,多種多様な真菌が検出されましたが,その存在量を解析すると,Penicillium sp., Cadophora malorumRhodosporidium diobovatumの3種がほぼ優先していることがわかりました.また,アルファルト湧出域と非アスファルト湧出域の真菌相を比較したところ,有意差がないことがわかりました.アスファルト湧出域には多量のアスファルトが存在し,その周辺には海綿やエビなどの大型生物が存在するなど,他の深海環境とは明らかに違っていたので,これは予想に反する結果でした.しかし,アスファルト湧出域にのみ,アスファルト分解能が報告されている真菌種が存在することなども明らかになりました.また,今回の調査で検出された真菌種は,その半分以上がこれまでに報告されていない種(相同性が97%以下)であり,深海環境中に存在する真菌類の多くは未だ未記載種であることが明らかになりました.

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0967064517302114