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難分解性のプラスチックによる環境汚染の問題を解決するために,20年以上前から環境に優しいプラスチック素材として各種の生分解性プラスチック(生プラ)が開発・利用されてきましたが,それらの素材の生分解試験はいずれも陸上環境条件でだけなされ,海洋,なかんずく高圧,低温下の深海環境での分解性は想定されていなかった.事実,深海環境を再現した分解評価試験では多くの生プラ素材において生分解性が確認できなかった.本研究では,新規に開発された生プラ素材,Poly-3-hydroxybutylate-3-hydroxyhexanoate (カネカ生分解性ポリマーPHBH)を材料に,PHBH分解性深海微生物の分離と分離された微生物による高圧低温下での分解性試験を行った.その結果,PHBH分解菌は広く深海環境にも存在していることが示され,高圧低温下での分解性も確認された.

写真:相模湾底泥より分離されたBacillus sp. MH10により形成された,PHBHシートの穴と,穴の周辺の菌体(SEM写真).

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/08957959.2019.1584196