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海洋生物環境影響研究センター

新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発

海洋生物環境影響研究センターでは,2020年度より沖合深海域の海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)を効率的に管理するための,新たな生物多様性モニタリング技術の開発に着手します.海洋生態系の保全は地球規模で取り組むべき喫緊の課題であり,2010年10月に開催された第10回生物多様性条約締約国会議で合意された愛知目標のもと,各国はそれぞれの海域の少なくとも10%を海洋保護区として管理することを求められています.しかしながら現在,我が国の海洋保護区は沿岸を中心として8.3%の海域のみで,残り1.7%については沖合の深海域を海洋保護区として選定する必要があります.沖合深海域を対象とした海洋保護区の管理のためには,生物多様性の変動等に関するモニタリングを効率的かつ継続的に進めることが必要不可欠です.しかしながら,現在,深海における効率的なモニタリング法は確立されていません.そこで当センターでは簡便に深海生物の多様性をモニタリングできる新たな技術開発を行います.なお、本研究は環境研究総合推進費令和2年度戦略的研究開発課題(SII-7)のもとに実施いたします。詳細については以下をご参照下さい。
https://www.erca.go.jp/suishinhi/koubo/pdf/r02_s2-7_houshin.pdf
https://www.erca.go.jp/suishinhi/koubo/pdf/r02_s2-7_gaiyou.pdf

本課題で開発した深海生態系モニタリングマニュアル

海洋生物環境影響研究センターにおける主な開発要素

  • 画像から生物多様性情報を抽出するシステム
  • フリーフォール式現場観測装置(下図参照)
全体像の概略図 フリーフォール式現場観測装置