海洋・極限環境生物圏領域

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海洋・極限環境生物圏領域
領域長
北里 洋

プロフィール
1948年東京都生まれ。
1976年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。静岡大学理学部助手、助教授、教授を経て、2002年海洋科学技術センター入所。2009年4月から海洋・極限環境生物圏領域長(上席研究員)に就任。

日本学術会議第三部会員(第21・22期)、地球惑星科学連合地球生命科学セクションプレジデント、自然史学会連合代表、国際古生物学協会副会長。
専門は、地球生命科学、深海生物学、海洋微古生物学、地質学。

大学院修了までは地質学古生物学を専攻し、原生生物である有孔虫化石を用いた新生代海洋古環境復元を行っていた。その後、化石になった生物が海洋でどのように生きているのかを知るべく、有孔虫の飼育を始めた。現在は、海洋研究開発機構が誇る先端的な海洋観測機器を用いて海洋生物、とくに有孔虫類の起源、進化そして生態に関する研究を行っている。世界中の深海を研究対象としているが、日本近海ではおもに相模湾をモデル海域としている。

領域長の挨拶
「我々はどこから来たか、何者なのか、そしてどこへ行くのか? 」という疑問は、地球に満ちる多様な生物たちの一員である人類が考えなければならない根源的な問いです。この問いに答えるために、私たち海洋・極限環境生物圏領域では"地球・生命・環境"が相互に絡み合った地球システムの研究を通じて、生命の起源、適応生態と進化、そして生物が多様性を獲得する機構を明らかにする必要があると考えています。また、生物が多様になるにつれて起こる生態系の進化についてもその解明に迫ります。 私たちは、主に海に生活する生物を対象として研究をしています。地球史を眺めてみると、約40億年前に生命が誕生してから生物が上陸する4億年ぐらいまでの間、生物は海で進化してきたからです。ことに極限的な環境である、深海、熱水、無酸素環境には地球史の前半に栄えた生物の性質を持っている分類群が息づいています。私たちは、海洋研究開発機構が保持する潜水船を始めとするさまざまな海洋観測機器を駆使して、研究を推進しようとしています。 また、生物の適応生態を検討する中から、有用な機能を示す物質や素材を発見し、人類の役に立つ形で提供する研究も心がけています。