
広大な海には、多種多様な生物が生息しています。海洋は、微生物から鯨や巨大な海藻まで多様な生物を擁する地球上で最も大きな生物圏といえるでしょう。そして、深海は海洋の中でも最も広い生物圏です。海洋生物多様性研究プログラムでは、海洋とりわけ深海に生息する様々な生物に注目して、現在の生物分布や量を決める要因や生物の多様性を生み出すメカニズムを明らかにするために研究に取り組んでいます。また、人類にとって役立つ機能を持っている海洋生物の利用についても研究を進めます。そして、これらの研究を発展させるために不可欠な新たな実験技術の開発研究も行っています。
この研究プログラムは、海洋生態系という大きなスケールから、生物が様々な環境に適応する分子機構までという微細なスケールに至るまで、また、多様な生物を、海・環境・生物というつながりで研究するプログラムと言うことができます。近年、海洋を含む環境の変化が急速に生じていることが社会的にも注目されていますが、生物が環境とどのような関係をもって分布し、増殖し、また環境を変化させているのか、その影響は進化という目で見るとどのように反映されているのか、ということを研究することは、現在進行している環境の変化が将来、生物や生態系にどのような影響を与えていくかという予測をすることに基礎的な知識を与えてくれると信じます。
海洋生物多様性研究プログラム
プログラムディレクター
丸山 正
2009年4月から海洋生物多様性研究プログラムディレクターに就任。