海洋・極限環境生物圏領域

BioGeos領域セミナー

セミナー履歴

2011年


第10回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:12月15日(木) 15:00〜16:00
開催場所:横須賀本部別館3階 XBRセミナー室

講演者:大島靖美 名誉教授(九州大学、崇城大学元教授)
タイトル:「DNAの無い微生物は存在するか? ――― その探索の試み」

Abstract:
自然界に存在する微生物の99%は未同定と言われる。また、既知の生物は全て遺伝子としてDNAを持つことが知られている。しかし、RNAウイルスの存在や過去にRNAワールドが存在したと考えられことから、RNAを遺伝子としてもつ生物、特に微生物が存在する可能性もある。3年間その探索を行ったので、背景、方法、結果などについてお話する。

第9回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:12月15日(木) 14:00〜15:00
開催場所:横須賀本部本館3階 大会議室

講演者:Eugenio Rastelli, PhD student, UNIVPM (Polytechnic University of Marche, Italy)
タイトル:「Viruses, major players in the functioning of deep-sea benthic ecosystem」

Abstract:
KR11-11航海(小笠原海溝)には、イタリアのRoberto Danovaro(Polytechnic University of Marche)のラボの学生2名が参加しました。Roberto Danovaroは細胞外DNA、ウイルス、微生物から大型生物、深海から珊瑚礁まで広範な生物・環境を研究対象とするヨーロッパにおける海洋微生物研究の第一人者の一人です。特に深海のウイルス研究においては、近年で最もインパクトのある仕事を発表しています。また、Censusにも関わりを持っているとのこと。主にウイルス生産に関わる船上実験を行ったEugenio Rastelliが発表いたします。

第8回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:12月5日(月) 16:00〜17:30
開催場所:横須賀本部別館3階 XBRセミナー室

「どくとるマンボウ IODP Exp.336 JOIDES 航海記」
座長:高井 研(深海・地殻内生物圏研究プログラム)
PART 1:中村謙太郎(プレカンブリアンエコシステムラボラトリー)
PART 2:平山仙子(深海・地殻内生命圏研究プログラム)

海洋地殻は、海底下約500m以上にわたって海水が浸透し易い帯水層を形成しており、そこには陸上河川に匹敵するフラックスで海水が循環していることが知られている(Wheat et al., 2003; Fisher, 2005)。これまでの海洋における地下微生物圏研究は堆積物中の生態系が主なターゲットであった。しかし近年の研究により、堆積物層の下に存在する海洋地殻内においても"生命のいない静かな世界"であるという従来の概念は覆され、循環する海水が周囲の岩石から溶かし出した様々な元素を栄養源とする、特異的且つ多様な微生物生命圏が存在することが明らかになりつつある(Fisk et al., 1998; Cowen et al., 2003; Santelli et al., 2008)。しかし、私たちはこのような海洋地殻内微生物圏の存在に今やっと気付いたばかりであり、海洋地殻内における住み処、規模、活性、多様性、また海洋-地殻間の物質循環にどのような影響を与えているのか?といった基本的な問いに対してすら、未だ答えを持ち合わせていないのが現状である。
そこで、IODP Exp336航海では、この未知の海洋地殻内微生物圏の実態解明を目的として、北大西洋中央海嶺西翼部North Pondにおいて、(1) 海底下の堆積物層および玄武岩層の掘削と、(2) ロギングツールによる孔内物性観測、そして(3) 微生物学−地球化学−水理学統合観測・実験のための長期孔内計測装置(CORK)の設置を行った。
本発表では、IODP Exp336航海の参加報告と実施概要の説明を行う。

第7回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:11月11日(金) 16:00〜17:00
開催場所:横須賀本部別館3階 XBRセミナー室

講演者:井上徹教上席研究官 (港湾空港技術研究所 沿岸環境研究領域)
タイトル:「水・堆積物界面における酸素・リン輸送に対する流動の影響」

Abstract:
堆積物直上における物質、特に酸素およびリンに着目し、それらの鉛直方向の輸送過程に対する流動の影響についての検討を目的として、境界層理論について紹介する。発表では古典的な拡散理論に加え、酸素輸送に関する最近の研究動向や仮説について言及し、既存の検討では観測や実験から得られた酸素輸送速度を過小評価する傾向にあった理論予測について修正される可能性を指摘する。また、堆積物表層での初期続成過程における酸素および鉄の動態について簡単に紹介し、リン輸送に対する酸素濃度の影響について検討した結果を示す。また、今後の底面境界層における流動観測において、使用が検討されるべき装置や手法についても紹介する。

BiogeosサイエンスカフェBioGeosな夕べ(第三弾)〜東日本大震災・緊急調査航海報告〜
開催日時:11月2日(火) 17:00〜18:15
開催場所:横須賀本部本館1階 大講義室

<第1部>「緊急調査航海 概要解説」
・高井 研(深海・地殻内生物圏研究プログラム)
・藤倉克則(海洋生物多様性研究プログラム)

<第2部>「緊急調査航海 しんかい6500 diveハイライト パネルディスカッション 〜研究者はみた〜」
パネラー:
野牧秀隆(海洋環境・生物圏変遷過程研究プログラム)
渡部裕美(海洋生物多様性研究プログラム)
宮本教生(海洋生物多様性研究プログラム)

第6回海洋・極限環境生物圏領域セミナーコスモス国際賞受賞記念
開催日時:10月21日(金) 15:30〜17:30
開催場所:横須賀本部本館1階 セミナー室

・Chair:海洋・極限環境生物圏領域 領域長 北里 洋
・Introduction:研究担当理事 白山義久 / Ian Poiner博士(オーストラリア)
・Myriam Sibuet博士(フランス)
 Stewardship of Continental Margin Biodiversity to maintain Ecosystem Functions
・Patricia Miloslavich博士(ベネズエラ)
 Role of the Census in advancing global Malacology
・Victor Ariel Gallardo博士(チリ)
 The Proposal for a Chilean CoML with comments on the benthic microbial biota of the Humboldt sulfuretum
・Jesse H. Ausubel博士(アメリカ)
 Importance of outreach activities to success CoML

第5回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:10月12日(水) 16:00〜17:30
開催場所:横須賀本部海洋生態研究棟2階 ミーティングルーム

講演者:山岸明彦 教授(東京薬科大学)
タイトル:「酵素の耐熱化戦略と宇宙生命探査(仮題)」

第4回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:8月19日(金) 16:00〜17:00
開催場所:横須賀本部別館3階 XBRセミナー室

講演者:Dr. Steffen Kiel(University of Gottingen, Germany)
タイトル:A deep-time perspective on the evolution of deep-sea chemosynthetic ecosystems

Abstract:
Hydrothermal vents and methane seeps in the deep sea harbor unique ecosystems dominated by animals relying on geochemical energy sources, mainly sulfides and methane, rather than photosynthesis, as used by earth surface ecosystems. Due to the extreme environments they inhabit and their in situ food source, the adaptational pathways, origin, and evolutionary history of these faunas are the matter of controversial debates. The fossil record provides direct evidence for the history of these faunas and recent paleontologic work has improved the dating of the origin of many of the modern groups that inhabit these ecosystems. And not only that; it shows that Paleozoic and Mesozoic seeps were dominated by giant brachiopods with as-yet unclear lifestyles, what types of substrates the bone-eating worm Osedax colonized in the past, and the geologic record might even provide insights into the causes of major evolutionary events in the history of chemosynthetic ecosystems.

第3回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:7月13日(水) 16:00〜17:00
開催場所:横須賀本部別館3階 XBRセミナー室

講演者:中島隆太 准教授(ミネソタ大学)
タイトル:芸術と科学の狭間で 海洋動物は私たちに何を教えてくれるのか

Abstract:
これまでに現代美術作家として海洋動物の行動研究とそれに伴う作品の制作に力をいれてきました。その中でも私が特に注目しているのは頭足類(コウイカ)であり、彼らは人間並みに高性能な眼球から得た画像情報を単純な脳で処理し、何百万とある体内のピクセルに反映させています。 これは美術制作の基本要 素である<環境><主体><画像>の関係に酷似しています。もしそうであれば コウイカの生態研究は人間の画像制作の進化と起源を解く鍵になるのではないで しょうか。現代の人間社会は情報とイメージの飽和状態に陥っているといっても過言ではないと思います。その中で形成される芸術もまた例外ではなくポストモ ダニズムの名の下に、構造主義的思想の具現形体として文化による文化のための芸術を作り続けてきたように思えます。もしそうであれば今の芸術の最重要課題 は200年続いたモダニティーの流れの見直しと新たな思想形体を模索して行く 事ではないでしょうか。 今回のセミナーでは私の研究をたたき台に海洋生物と現 代美術との関係と可能性を"Interdisciplinary Approach" をキーワードに考えてみたいと思います。

[講演者紹介]
東京生まれ。レバノン、スイス、アメリカ、日本で育つ。1997年にカルフォルニア大学視覚芸術学部修士課程を卒業。その後、一時帰国し東京芸術大学大学院美術学部油画科にて研究生として活動。現在、ミネソタ大学美術学部にて准教授として学生を指導すると同時に、作家、プロダクトデザイナー、キュレーター、真言密教の僧侶として活動を続けている。
http://www.coml.org/census-arts/ryuta-nakajima
http://ryutanakajima.com/

第2回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:平成23年6月2日(木)

講演者 :高野 淑識


Title:「どうやって、左と右の対称性を破るか? 〜非生命圏から生命圏へのゆらぎ。」 (地球化学研究協会学術賞「奨励賞」受賞記念講演)


Abstract:
コイントスを考えた場合、表と裏の出る確率は、50:50である。これを無限回繰り返したらどうだろうか。やはり、「50:50」に収束する。ところが、生命が発生する以前の物質だけの世界(=非生命圏)では、ある時から「51:49」のように分子の対称性が破られた。事実、太陽系での物質進化を炭素質隕石から解読すると、左と右のアミノ酸分子は最大で「59.25:40.75」であり、非対称的である(Glavin and Dworkin, PNAS, 2009)。この左右のゆらぎは、何を意味するか。そして、ある場所から片側の分子の流れがシステムとして機能する「生命」の仕組みが作られた(=生命圏)。では、地球生命圏の拡がりが理解されている現在、その二大生物界を分けるアーキア(古細菌)とバクテリア(真正細菌)を構成する分子(核酸、タンパク質、脂質など)の対称性は、同一に定義できるか。これに対する答えは、5年前と現在では異なる。いま真に、地球化学や微生物学の分野で明らかになってきた分子特性を左と右の対称性(モレキュラーキラリティー)の視点から議論する。

Title:
Asymmetry of life and molecular chirality: insight from abiotic and biotic processes

Abstract:
Since the time of Louis Pasteur, the development of specific chirality in terrestrial biomolecules has remained one of the most important problems with regard to our knowledge concerning abiotic chemical evolution. When we simply imagine a coin toss chemical reaction, produced streoisomers are 50 : 50 likewise two sides of a coin. However, the one-handedness of terrestrial amino acids and sugars is essential to the formation, structure, and function of biopolymers and is a defining molecular trait of life on the Earth. Numerous hypotheses and biogeochemical analysis regarding the origins of homochirality have been presented, from both biotic and abiotic viewpoints; according to the former, life initially was based on achiral molecules and/or racemates and the use of specific enantiomers came about through evolution, whereas the latter theories propose that a tendency toward homochirality was inherent in prebiotic chemical evolution.



第1回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:5月13日(金) 16:00〜17:00
開催場所:横須賀本部別館1階 セミナー室

講演者:渡邉信久 教授(名古屋大学シンクロトロン光研究センター)
タイトル:「蛋白質結晶構造解析とシンクロトロン放射光」

Abstract:
現在の蛋白質結晶構造解析にとっては,シンクロトロン放射光は必須のツールである。講演では,最初にシンクロトロン放射光とはどういうもので,どういう特徴を持つかから始め,それが蛋白質結晶構造解析にどのように活かされているか,特に渡邉が積極的に実施している,比較的長波長と短波長の両側のX線の利用について説明する。さらに,現在名古屋大学が愛知県と共同で整備を進めている中部シンクロトロン光利用施設の概要も紹介する予定である。

第24回海洋・極限環境生物圏領域セミナー
開催日時:平成23年3月9日(水)16:00〜17:00
開催場所:横須賀本部 別館3階会議室(BioGeosセミナー室)

講演者 :Prof. Dr Uwe J. Meierhenrich
      (Professor, University of Nice-Sophia Antipolis, France)

Title:Formation and Chiroptical Properties of Amino Acids in Simulated Cometary Ices

Abstract:
Comets are accretions of frozen volatiles and rocky debris left over from the formation of the outer Solar System.1 In order to better understand the molecular composition of comets their formation was reproduced stepwise and under controlled conditions in the laboratory. To this end, representative interstellar molecules containing C1 and N1 units such as 13CO and NH3 were condensed on a solid helium-cooled surface at 12 K while being irradiated at Lyman-a. The obtained simulated cometary ices were subjected to enantioselective multidimensional gas chromatographic analysis (see Figure) allowing us the identification of 16 different amino acids and diamino acids.2 The molecular composition of these ices was found to be similar, but not identical, to the amino acids and diamino acids identified in meteorites3 and will be discussed in the context of the molecular origin of life on Earth. Terrestrial life uses homochiral l-amino acids for the expression of proteins.4 In a follow-up study we investigated whether a chiral symmetry breaking in amino acids is feasible under simulated cometary conditions based upon an asymmetric photochemical mechanism. In a UHV-chamber we deposited amorphous amino acid films of defined thickness on
MgF2 windows and subjected them to circularly polarized light. The differential absorption of circularly polarized light by individual amino acid enantiomers, which determines speed and intensity of enantioselective photolysis, was recorded in the vacuum-ultraviolet spectral range, where massive circular dichroic transitions were observed.5 We report on the formation of amino acids and diamino acids under interstellar conditions and on chiroptical properties of amino acids in the solid state. These data are of importance for the molecular understanding for both origin and evolution of life on Earth and its molecular asymmetry.

References
1. A. Mann, Nature 467, 1013–1014 (2010).
2. G. M. Muñoz Caro et al., Nature 416, 403–406 (2002).
3. U. J. Meierhenrich et al., Proc. Natl. Acad. Sci. 101, 9182–9186 (2004).
4. U. J. Meierhenrich, Amino Acids and the Asymmetry of Life, Springer (2008).
5. U. J. Meierhenrich et al., Angew. Chem. Int. Ed. 49, 7799–7802 (2010).

 

第23回海洋・極限環境生物圏 領域セミナー
開催日時:2月24日(木)15:30〜17:00
開催場所:横須賀本部別館3階 Biogeosセミナー室

講演者:久保田 健吾助教(東北大学 大学院工学研究科)
Title: Fluorescence in situ hybridization (FISH) 法による微生物の視覚的検出
    -可能性と限界-

Abstract:
微生物をrRNA遺伝子配列に基づき視覚的に検出可能なfluorescence in situ hybridization (FISH) 法は、その最初の報告以来、環境微生物生態分野などにおいて 重要なツールの1つとして普及・発展してきた。FISH法は、1) rRNA遺伝子配列データ ベースを用いて標的とする微生物群に特異的なオリゴヌクレオチドプローブを設計し、 2) 蛍光標識プローブを反応バッファー中で固定済みサンプルと反応させ、3) 洗浄後、 蛍光顕微鏡で観察する、というシンプルな実験である。そのため、多くの研究者が容 易に実験することが出来、そのことが、この技術が普及してきた1つの要因として挙げ られる。しかしながらこのFISH法にも様々な問題がある。1995年のAmannらの総説でも 述べられている様に、1) rRNA含量が少ない、2) 多様な細胞壁構造によりプローブが 菌体内に浸透しにくい、3) rRNAが高次構造を組むことによりプローブが交雑しにくい、 ことによる低感度化 (あるいは検出不可能) がよく知られている問題であろう。最初 の報告から今日までの20年間に、これらの問題について多くの研究がなされてきた。 本発表では、FISH法の20年間の発展の歩みと共に、これらの問題を克服するための研 究がどのように行われてきたかを紹介しながら、FISH法の可能性と限界について述べる。


講演者:川上 周司ポスドク研究員(長岡技術科学大学)
Title:原核生物の機能遺伝子を視覚的に検出する高感度FISH法の開発
    -手法開発から見えた高感度化技術の現状と課題-

Abstract:
標的微生物を視覚的に検出できるFISH法は、その汎用性の高さから微生物生態解析に 広く用いられている。また、近年では数多くの高感度FISH法が報告され、低活性の微 生物やmRNA、機能遺伝子といった細胞内での存在数が少ない分子を標的とすることも 可能になりつつある。高感度FISH法は大きく分けて、1) 標的分子を増幅する方法 (e.g. nucleic acid amplification法)、2) 標的分子により多くの蛍光物質を結合さ せる方法 (e.g. CARD-FISH法, RING-FISH法)、3) signal/noise比が極めて高い赤外領 域の蛍光物質を用いる方法 (Alexa647標識プローブ, Q-dot標識プローブ) がある。し かし、これら高感度FISH法は、分子量の大きい酵素やポリヌクレオチドプローブを用 いる方法が多く、適切な細胞壁処理を施す必要がある。また既報の方法を用いて機能 遺伝子を標的とした場合、標的微生物を高い検出率で検出できないこともしばしば報 告されている。 本セミナーでは、これまでに報告されている高感度FISH法について紹介し、現状と 課題について整理した。さらに演者らが開発を行ったtyramide signal amplification (TSA) 法を用いた機能遺伝子検出技術について紹介する。また、技術 開発の中で得られた知見をもとに、既報の技術の問題点について再度考察し、高感 度FISH法の展望について述べたい。


第22回海洋・極限環境生物圏 領域セミナー
開催日時:2月21日(月)10:00〜12:00
開催場所:横須賀本部本館1階 大講義室

講演者:Frederic Sinniger
(Postdoctoral Researcher,School of Biological Sciences,University of Bangor,UK)
Title:DNA barcoding and other molecular methods to explore unknown diversity in the Deep Sea: example of the Gold Coral and related zoanthids.

Abstract:
DNA barcoding has been widely advertised as an efficient approach to investigate biodiversity. The possibility of identifying organisms through DNA is especially important for taxa with problematic morphological identification. The order Zoantharia (Anthozoa: Hexacorallia) is the typical example of such group. Zoanthids are distributed in all marine environments from the Deep Sea to the intertidal and from the Antarctic to Arctic. Identification of zoanthid species based on histological and morphological characters has always been difficult and controversial. Because of these difficulties, this group of anthozoans is regularly ignored in diversity and ecological surveys. Molecular methods have proven to be helpful in investigating shallow water zoanthid diversity. However, most diversity is expected to be found in deep-sea environments. Thus, information from the deep-sea taxa is essential to understand the biology and evolution of this group. In this study, molecular methods were used to investigate the diversity of deep-sea octocoral-associated zoanthids related to the Gold Coral. DNA analyses allowed to identify important and previously unknown diversity of zoanthids in the Pacific Ocean. The phylogenetic results obtained and their implications in DNA taxonomy and DNA barcoding will be presented here.


講演者:宮本 教生 氏(筑波大学大学院生命環境科学研究科)
Title:半索動物の多様性と進化発生学的研究:脊索動物ボディープランの起源に迫る

Abstract:
半索動物は脊索動物,棘皮動物とともに新口動物 に属し,現生種約100種の小さな分類群である.半索動物は新口動物の初期進化を解明する上で非常に重要な動物であるが,分類学的な研究すらあまり進んでいない.本セミナーでは,日本における半索動物の分類学的研究と,そこで発見した種を用いた進化発生学的研究について紹介し,我々脊索動物の起源について議論する.


第21回海洋・極限環境生物圏 領域セミナー
開催日時:2月17日(木)16:00〜17:30
開催場所:横須賀本部本館1階セミナー室
講演者:富谷 朗子研究員(海洋環境・生物圏変遷過程研究プログラム)

Title:Photosynthetic activity and community structure in intertidal microbial mats

Abstract:
Cyanobacteria are known as the first oxygenic photosynthetic bacteria, which played a major role in oxygenation of the earth's atmosphere. Elucidation of the evolutionary process of photosynthetic organisms and its interaction with the environment is key to an understanding of the early biological and environmental history; but it has remained unclear. Molecular-biological and stable isotopic analyses were carried out here in tandem to assess diversity and physiology of photosynthetic organisms in intertidal microbial mats, which often experience strong fluctuation of oxygen/sulfide concentrations and hence serve as a modern model system suitable for the study of cyanobacterial response to the redox shift in the past. Field studies were carried out approximately every two months in the Dutch barrier island Schiermonnikoog. In order to investigate the effect of redox conditions on phototrophic activity, the collected mats were transferred to a climate-controlled room to incubate with H13CO3- under a dozen of different growth conditions. Group-specific rRNA was captured using magnetic beads with biotin-modified probes to link taxonomic distribution directly with physiological property. Phylogenetic study of rRNA clone libraries confirmed high taxon specificity of the probes used in this study. It further presents phylogenetic information of active microbes in the samples, while stable isotopic measurement gives indication of levels of carbon fixation by the targeted groups. The method combining stable isotope probing and magnetic-bead capture hybridization allowed to illustrate microbial diversity and function in the intertidal microbial mats in response to environmental redox status. Continuing study of the microbial communities under redox fluctuating environments will provide us a further insight into the early history of life and earth.


極限バイオリソース開拓研究チーム 活動報告会のご案内
場所:横須賀本部 本館1階 セミナー室(山側)
日時:2011年1月26日(水曜日)10:00〜12:00

 海洋・極限環境生物圏領域極限バイオリソース開拓研究チームは、JAMSTEC内の
ユニークな飼育・培養技術とそれに必要な環境センシング技術を共有・発展させるために
設置された領域横断型チームです。
以下の要領で2010年度の活動報告を行います。ご参集いただきますようご案内申し上げます。

プログラム:
1000-1005 今年度の実施内容報告について(豊福高志)
1005-1012 なんでもスタットシステム(小栗一将)
1012-1019 低温室整備状況(土田真二、藤原義弘)
1019-1026 飼育用硫黄センサー(山本正浩)
1026-1033 シンカイヒバリガイの飼育開始と状況説明(中村欽光、吉田尊雄)
1033-1040 深海培養実験装置 (野牧秀隆)
1040-1052 水槽用pCO2センサーの開発と試験 (中野善之)
1052-1104 安価なガスセンサーを用いた硫化水素制御装置の開発(小西正明、和辻智郎)
1104-1116 加圧観察チャンバーの導入と試験運用(Florence Pradillon、渡部弘美)
1116-1128 メタン・水素濃度を制御したゴエモンコシオリエビの飼育(和辻智郎、崎谷幸祐)
1130-1200 成果を踏まえた来年度の実施内容についての議論
 

第20回海洋・極限環境生物圏 領域セミナー
開催日時:1月12日(水)16:00〜17:00
開催場所:横須賀本部別館3階 BioGeosセミナー室
講演者:Beatrice Lecroq JSPS特別研究員

Title: Assessment of deep-sea benthic foraminiferal richness: from the giant remarkable xenophyophores to the smallest inconspicuous taxa.

Abstract:
Deep-sea floors represent one of the largest and most complex ecosystems on Earth but remain essentially unexplored. Expeditions to the ocean bottoms seem to unveil endlessly new enigmatic taxa, unknown from shallow waters. Even among well studied benthic foraminifera, which are principal component of deep-sea meiofauna, numerous species are left to be described. For instance, diversity and ecology of xenophyophores, that construct fragile agglutinated tests, are almost unknown although they are extremely common in the Deep Sea and of imposing size. Here, we present Shinkaiya lindsayi, one of them recently described and that was collected by the submersible Shinkai 6500 at a depth of 5435 m near the Japan Trench. This monothalamous (single-chambered) foraminiferan is composed of a double tubular system enclosing multinucleated cytoplasm and mineral digestive pellets respectively. Mass spectra analyze of its inner parts revealed unusually high concentrations of heavy metals such as lead, uranium, and mercury that would suggest a major impact of xenophyophores on their habitat. On the other side of the size scale, smallest foraminifera are known to play an important role in the carbon cycle but remain few studied as well, since they often escape from traditional taxonomic observations. Therefore, in order to get an enhanced view of foraminiferal richness, we proposed to apply the recent molecular technology of Illumina massive sequencing to global DNA extractions of environmental samples (unsieved sediments). An extremely short fragment (36 bases) of the small subunit ribosomal DNA hypervariable region 37/f has been amplified targeting foraminifera and sequenced. 31 samples from 5 distinct geographic regions have produced about 500'000 different unique sequences that were grouped into Operational Taxonomic Units (OTUs) before being identified. The vast majority of the OTUs were assigned to early (ancient) lineages of soft-walled monothalamous foraminifera. Our results, in which multi-chambered orders account for only a minority part of the richness, contrast with the classical view of foraminiferal diversity based on micropaleontologically oriented study of fossilized species. This method, allowing retrieving extensive genetic information from limited amount of material, suggests that ultra-deep sequencing can improve understanding of deep-sea diversity considered until now as unknowable based on traditional taxonomic approach.