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地球情報基盤センター

研究セミナー情報

  第3回 横串セミナー

日時:6月12日(木) 15:00-16:00
場所:シミュレータ研究棟1F大会議室
講師:深潟康二 (Fukagata, Koji)
          慶應義塾大学理工学部 准教授
使用言語:日本語

  要旨

「近い将来、乱流を自在に制御できるようにしたい!」

乱流の自在な制御は,産業機器におけるエネルギーのより効率的な利用のみならず,例えば気象の制御などを通じて,将来幅広く地球環境問題に貢献できる可能性を持っている.しかし,非線形散逸系の代表であり,Navier-Stokes方程式の確立から100年以上経った今でも十分に解明されているとも言えない乱流を,さらに制御するということは非常に困難な課題である.本講演では,特に壁乱流の摩擦抵抗低減に関する理論の構築,その理論を基にした制御手法の提案,直接数値シミュレーション(DNS)を用いた制御効果の検証,および比較的低レイノルズ数ではあるが乱流を再層流化できる制御手法の構築など,講演者がここ10余年で行ってきた基礎研究を中心に紹介する.

【参考文献】

・フィードバック制御(東大での仕事)のレビュー
N. Kasagi, Y. Suzuki, and K. Fukagata, “Microelectromechanical system-based feedback control of turbulence for skin friction reduction,”
Annu. Rev. Fluid Mech., Vol. 41, pp. 231-251 (2009).

・進行波状吹出し・吸込み(慶應に来てからの仕事)のレビュー
K. Fukagata, “Drag reduction by wavy surfaces,”
J. Fluid Sci. Technol., Vol. 6, pp. 2-13 (2011).

・進行波状壁面変形による再層流化
R. Nakanishi, H. Mamori, and K. Fukagata, “Relaminarization of turbulent channel flow using traveling wave-like wall deformation,”
Int. J. Heat Fluid Flow, Vol. 35, pp. 152-159 (2012).

・一連の仕事の基本的な考え方になっている「FIK恒等式」
K. Fukagata, K. Iwamoto, and N. Kasagi, “Contribution of Reynolds stress distribution to the skin friction in wall-bounded flows,”
Phys. Fluids, Vol. 14, pp. L73-L76 (2002).

・最適制御理論を用いた流れの制御
J. Kim and T. R. Bewley, “A linear systems approach to flow control,”
Annu. Rev. Fluid Mech., Vol. 39, pp. 383-417 (2007).



  問い合わせ先
地球情報基盤センター
大西 領
TEL:045-778-5848
e-mail:


セミナー風景(参加者:23名)