プロジェクトの成果
航海の予備報告書が出版されました
Integrated Ocean Drilling Program Expedition 337 Preliminary Report
Deep Coalbed Biosphere off Shimokita
Microbial processes and hydrocarbon system
The Digital Object Identifier (DOI) for the report is doi:10.2204/iodp.pr.337.2012

なお、本航海で取得したデータとサンプルの公開は、航海終了から1年後を予定しています。

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予備報告書(Preliminary Report)
航海完了!海底下2,466メートルからのサンプル採取に成功

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本研究航海は、海底下の炭素循環システムとそれに重要な役割を果たしていると考えられている地下深部の生命活動を解明することを目的とし、八戸沖の海域において、海底下1,276.5m~2,466mの区間で、コア試料を採取するとともに、地層の物性データの取得を行いました。今後、海底下深部の石炭層を起源とするメタンハイドレートや天然ガス等の形成に寄与する地下微生物活動の評価、および遺伝子情報の解析や培養観察による微生物代謝機能および進化プロセス等について、地球科学や生命科学を融合した最先端研究を展開します。なお、本航海に関する具体的な研究成果については、論文等としてまとまった段階で公表します。
2012年9月27日に報道発表
海洋科学掘削における世界最深度掘削記録を更新!


2012年9月6日に海底下からの掘削深度2,111mを超え、海洋科学掘削の世界最深度記録を更新しました。従来の海洋科学掘削の世界最深度記録は、1993年に米国のジョイデスレゾリューション号が赤道太平洋エクアドル沖でライザーレス掘削により到達した、海底下2,111m(水深3,462.8m)でした。
2012年9月6日に報道発表
太古の地層からなる海底下深くの過酷な環境に、多くの生命が生きていた!

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2006年に実施した地球深部探査船「ちきゅう」慣熟訓練航海において下北半島八戸沖の46万年前の地層サンプルから採取した個々の微生物細胞の栄養源の取り込みについて、超高解像度二次イオン質量分析計(NanoSIMS)を用いて高精度に測定し、一立方センチメートルあたり一千万細胞を超える微生物が、炭素や窒素を極めてゆっくりとした速度(大腸菌の10万分の1以下)で取り込む能力を有する「生きている」細胞であることを明らかにしました。

この研究成果は、米国科学アカデミー紀要PNAS(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 誌)に掲載されました。

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新しい培養手法により効率的にメタン生成菌を培養することに成功!


2006年に下北半島八戸沖にて実施した地球深部探査船「ちきゅう」慣熟訓練航海で海底下から採取した地層サンプルを用いて、従来の培養法では実験室内で培養が極度に困難であったメタン生成菌をはじめとする多種・多様な海底下微生物を効率的に培養および純粋分離することに世界で初めて成功しました。

この研究成果は、英国科学雑誌Natureグループの微生物系専門誌The ISME Journalに掲載されました。
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深海底下に広がるアーキアワールドを発見~世界各地の海底堆積物から大量のアーキア(古細菌)を検出~


2006年に下北半島八戸沖で実施した地球深部探査船「ちきゅう」慣熟訓練航海で採取した地層サンプルなど世界各地(16か所)の海底下試料から微生物の極性脂質とDNAを抽出し、海底下生命圏には大量のアーキアが生息していることが明らかになりました。

この研究成果は、英国科学雑誌Natureに掲載されました。
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