デイリーレポート
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【第322次研究航海 デイリーレポート】

December

10.10, 2009
Day: 40

天候:曇
ロケーション:新宮港沖

昨日14時10分に掘削地点C0012での音響測位装置(トランスポンダー)の回収を終え、新宮港に向けて移動を開始しました。乗船研究者は、研究レポートを完成させました。ラボスタッフとキュレーターは、採取したサンプルの 発送準備を続けています。
本日10月10日をもってIODP第322次研究航海を終了します。プロジェクトを支援してくださった全ての皆さんに心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.9, 2009
Day: 39

天候:晴れ
ロケーション:掘削地点C0011に向けて回航中

八丈島南方の青ヶ島での台風退避を終え、昨日9時00分に南海トラフの掘削海域へ移動を開始しました。1時00分に海域に到着し、音響測位装置(トランスポンダー)の回収を開始しました。研究者たちは、研究レポートの作成を行っています。ラボスタッフとキュレーターは、サンプルの発送準備を行っています。音響測位装置の回収作業が完了した後に、下船となる予定です。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.8, 2009
Day: 38

天候:雨
ロケーション:台風退避地点(北緯31度50分、東経139度00分)

昨日早朝、八丈島南の青ヶ島沖へ移動し、18時00分に到着しました。退避地では、大きな揺れを経験しましたが、異常なく、9時00分に、南海トラフ掘削海域への移動を開始しました。研究区画では、薄片が出来上がり、岩石学者のShasa Labaniehが観察を行っています。研究者たちはレポート作成に取り組んでいます。また、ラボスタッフとキュレーターはサンプルの発送準備を行っています。本研究航海も終わりに近づいていますが、悪天候が続いているため、音響測位装置(トランスポンダー)の回収や下船計画を検討しています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.7, 2009
Day: 37

天候:全曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

昨日、ワイヤライン検層ツールを降下しましたが孔内状況が良くないために十分な測定ができず、残念ながら科学的なデータの取得には及びませんでした。また台風が接近しているため、作業を中止し、今朝、八丈島南の青ヶ島への退避を開始しました。研究区画では、コアのサンプリング作業が順調に行われ、薄片の作成を引き続き行っています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.6, 2009
Day: 36

天候:全曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

昨日、ワイヤライン検層を実施するために、孔内へのツールの降下を開始しましたが、台風が接近しており孔内環境も良くないため、検層を行う時間にも限りが出てきています。研究区画では、研究者による53本目以降のコアのサンプリングが始まり、ラボテクニシャンは新たに採取したサンプルの薄片作りを行っています。また、掘削地点C0012Bのデータをまとめる会議を行いました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.5, 2009
Day: 35

天候:雨
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

昨日からドリルパイプ内を通したワイアライン検層を開始する準備をしています。研究区画では、53本目以降のコアのサンプルリクエストの受付を開始し、調整を始めました。今週中に台風18号の最接近が予想されるため、残る航海計画と退避プランの調整を行っています。台風が来る前に、乗船者たちと皆で集合写真を撮りました。本研究航海は最終段階に入っています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.4, 2009
Day: 34

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

昨日、孔内清掃を実施しましたが、降管途中に孔替わり(サイドトラック)してしまい、元の掘削孔に戻るのが困難なため、そのまま平行して別の孔を掘削し、3時00分に海底下561mに到達しました。現在、ワイヤライン検層の準備を行っています。柱状コアの岩層記述の結果、共同首席研究者達は、53本目のコアからは、歪み回復測定以外で柱状サンプルを採取しないことにしました。コアは半栽され岩石学者のShasa Labaniehが確認を行っています。研究者とロギングスタッフらは、ワイヤライン検層の計画について話し合いを行いました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.3, 2009
Day: 33

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

深夜、海底下576mの掘削予定深度までコアリングし、本孔での掘削を完了しました。孔内清掃を行い、ワイアライン検層を実施する予定です。研究区画では、53本目のコアからX-CTスキャンとマルチセンサーコアロガーによるガンマ線や帯磁率の測定を行いました。詳細な解析とコアの半栽は、最終的なコアの回収率を確認してから行うことにしました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.2, 2009
Day: 32

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

引き続き、コアリングを実施しました。今回、船上で唯一の岩石学者であるShasa Labaniehが、岩層の確認など忙しく分析をしています。研究ラボでのコアを処理する手順を岩石用に変更しました。また、公正に、より多くの研究計画に対応できるように、コアの半栽とサンプリング作業は本地点での掘削後に延期しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

10.1, 2009
Day: 31

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

引き続き、コアリングを行なっております。孔内状況は良好で、増減するコア回収率の改善を試みながら、コアリングを続けております。コアの質も徐々に改善されてきており、変形の少ない柱状試料を取れるようになりました。目標深度に近付いているため、ワイヤライン検層の準備をしています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介


September

9.30, 2009
Day: 30

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

引き続き、コアリングを実施しています。孔内状況は良好で、増減するコア回収率の改善を試みながら、コアリングを続けております。コアの質はあまりよくありませんが、変形の少ない試料を取りだそうと試みています。掘削により破壊された長いコアよりも、短くても変形の少ないコアが採れることに期待します。先日下船したロギングスタッフの真田佳典が他の技術者と一緒に戻ってきました。引き続きこのペースでコアリングが進めば、10月3日にはワイヤライン検層を始められそうです。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.29, 2009
Day: 29

天候:晴
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

引き続き、コアリングを実施しています。予定掘削深度の半分まで進み、2時間半に1本のペースでコアを採取していますが、回収率と質は良くありません。なんとか変形の少ない試料をコアから取り出そうとしています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.28, 2009
Day: 28

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

引き続き、コアリングを実施しています。24時間で10本のコアを採取しましたが、コアの回収率と質が良くありませんでした。研究者たちは、掘削地点C0011Bのデータをまとめる会議を行い、レポートを作成しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.27, 2009
Day: 27

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

昨日よりコアリングを行なっております。24時間で10本のコアを採取できましたが、回収率にばらつきはあります。研究ラボも忙しさが戻り、すべての計測が行われています。ワイヤライン検層がキャンセルされたため、ロギングスタッフの真田佳典が一時的に下船しましたが、次の地点までにすぐに乗船する予定です。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.26, 2009
Day: 26

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

昨日9時15分にコアリング編成の降下を開始し、21時00分に掘削を開始しました。海底下60メートルまでジェッティング後、最初のコアを0時20分に採取しました。予期していたとおり軟弱堆積物の回収率はあまりよくありません。6時00分現在、4本目のコアを回収しています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.25, 2009
Day: 25

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0012(NT1-01、北緯32度45分、東経136度55分)

昨日は、コア掘り編成を揚管後、トランスポンダーを回収して、掘削地点C0011での作業を完了し、NT1-01サイトに移動しました。その後、海底にトランスポンダーの設置を行ない、キャリブレーション作業を実施しています。研究ラボでは、蛍光X線コアロアガー測定と古地磁気分析以外の計測が終わりました。コア‐検層のデータ統合は引き続き行っています。トランスポンダー設置とキャリブレーション作業が完了するまでに、研究者たちはレポート作成を行いました。また、ドリルフロアで摩耗したドリルビットを確認しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.24, 2009
Day: 24

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続き、コア採取を実施し、海底下881mまで到達しましたが、掘進率の大幅な低下がみられました。掘進率の低下、コアの質、回収率や残り時間を考慮し、これ以上掘り進めることは困難と考え、本地点で掘削を続けることを断念することにしました。また、海底下881mまでの掘削同時検層のデータがあるためワイヤライン検層をキャンセルしました。コアリング編成を揚管し、トランスポンダー回収後に予備の掘削地点NT1-01に移動します。研究ラボでは、61本目までのコア処理が終わり、古地磁気分析、蛍光X線コアロアガー測定と薄片作りを引き続き行っています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.23, 2009
Day: 23

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続き、コアリングを実施しています。コア詰まりのためと思われる掘進率の低下は見られなくなりました。6時00分現在、61本目のコアを回収しています。研究ラボでは、60本目までのコアを半裁しました。また、6時00分現在、59本目と60本目の2本が研究者による観察のため記述テーブルに置かれました。掘削技術者たちは、掘進率やコアの質を向上させるべく奮闘しています。58本目のコアは回収率がよく柱状サンプルの採取を行うことができました。急遽、研究航海に参加できなかった研究者の代わりに、9月21日からトレーニーとして山本朋弘さん(同志社大学)が乗船し、さっそくラボ作業に取り組んでいます。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.22, 2009
Day: 22

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

コアの詰まりとみられる掘進率の低下が続いたため、約60mの区間をセンタービットをセットして掘削し、再びコアリングを実施しています。6時00分現在、57本目のコアを回収しています。回収したコアは、基礎解析を行うのに充分な四国海盆下部のタービダイト(乱泥流堆積物)層を含む砂層が含まれていました。また、昨日は、一番若い研究者の浜田さんの誕生日と、研究航海の折り返し地点のお祝いと、さらにラボオフィサーを含むラボスタッフの交代を兼ねたパーティーが行われました。皆、彼らの協力に大変感謝しています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.21, 2009
Day: 21

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

天候待機後、昨日の午前中からコアリングを再開しました。午前6時00分現在、55本目のコアを回収しています。研究ラボでも、コア処理を再開しました。6時00分、51本目から53本目のコアを半裁し、32本目と33本目のコアの蛍光X線コアロアガー測定と完了していなかった古地磁気分析も引き続き行っています。コアリングを再開しましたが、最後の2本のコアは掘りクズが混じっており、科学的な分析には適しませんでした。研究者たちは、地層第2ユニットの分析結果をまとめました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.20, 2009
Day: 20

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

天候の回復に伴い、22時00分よりコア採取再開のため、コアリング編成を海底面近くから孔内へ降下を始めました。研究ラボでは、32本目と33本目のコアの蛍光X線コアロアガー測定と古地磁気分析を引き続き行っています。各研究グループは、明日のミーティングでの発表に向けて結果をまとめ、準備しています。また、本研究航海の折り返し地点に達し、ひとときの休憩を楽しみました。共同首席研究者の斎藤実篤博士が、研究チームたちに茶道を披露しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.19, 2009
Day: 19

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続きコア採取を実施しました。昨日17時45分に50本目のコアを採取しましたが、台風14号の影響による気象・海象の悪化などにより コアの品質が低下したため、孔内清掃を行った後、海底面近くまで揚管し、早朝から天候待機に入りました。また、柱状サンプルを採取するにはコアの質は不十分でした。研究ラボでの50本目までのコア処理が6時00分に終わり32本目と33本目のコアの蛍光X線コアロアガー測定を行っています。古地磁気分析も引き続き行っています。研究者たちは第2ユニットの結果をまとめ始めました。それぞれの専門グループの結果は日曜日のミーティングで発表されます。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.18, 2009
Day: 18

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

6時00分現在で、48本目のコアを採取しています。23本目までのコアを、コアコンテナに移しました。本掘削地点の掘削同時検層データの解釈が完了し、コア‐検層のデータ統合を引き続き行っています。台風14号の影響で海が荒れてきたため、掘進率もスローダウンし、回収したコアの品質も低下してきましたが、必要なサンプルを採取し、周期的なタービダイト(乱泥流堆積物)を観察するには十分でした。昨日、43本目のコアには砂層が存在すると思っていましたが、陸起源の砂ではなく砂粒ほどの大きさの掘りクズだと分かりました。これらが泥岩の間にどのように挟まれたのかは、まだはっきりしていません。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.17, 2009
Day: 17

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続きコアリングを実施しております。昨日は、砂岩と泥岩の互層部への地層温度圧力計による測定チャンスを探していましたが、適当な箇所が見つからずコアリングを続行しました。今回は、コア‐検層のデータ統合結果と一致しませんでした。地球化学者たちは、間隙水をほとんど採取できず苦戦しています。地層温度圧力計測定は中止になりましたが、難しいオペレーションに挑戦してくれた掘削クルーに皆、感謝しています。ラボでの作業は順調で、コア保管庫のコアもコアコンテナに運ばれる準備ができています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.16, 2009
Day: 16

天候:雨
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続き、コア採取を実施しています。研究ラボでは、マルチセンサーコアロガーによる再計測を行い、自然ガンマ線や帯磁率の測定では、計測の再現性が証明されました。蛍光X線コアロガーでの測定も始まり、連続測定を行うのに状態のよいコアを計測しています。地球化学者は、少量の間隙水を採取することができ、どのような分析が可能か検討中です。コア保管庫は、ほぼ満杯の状態で、コアが出しにくくなる前にコアの再確認や追加のサンプル採取を行っています。採取したコアはしっかりしており、回収率も良いため、ラボは大変忙しく研究を行っています。堆積学者は、上部四国海盆層のユニット境界を明らかにし、研究者たちは今後のデータ統合のためにユニット境界部のデータを集約しました。共同首席研究者と研究者のBrandon Duganは、コア-検層-地震波データの統合グループと一緒に地層温度圧力計で測定する地層を検討しています。先の研究航海(第319次)の掘削サイトと今回の掘削サイトで得た掘削時同時検層の統合データで、地層の正確な深度を割り出しています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.15, 2009
Day: 15

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続き、コアの採取を実施しました。回収率は岩質などにより増減するものの、順調に進んでいます。研究ラボでは、06時00分現在、29本目のコアの半栽と処理が終わりました。マルチセンサーコアロガーによる自然ガンマ線や帯磁率の測定で興味深いデータの出たセクションがあり、確認のため再測定を行いました。また、蛍光X線コアロガーによる試験測定も無事に終わり、堆積学者は測定に適したサンプル箇所を検討しています。コア処理や分析手順も問題なく、研究者たちは分析作業を続けています。共同首席研究者と研究支援統括は、地層温度圧力計による現場測定の手順を船上代表や掘削監督と話し合いました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.14, 2009
Day: 14

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

6時00分現在で26本目のコアを掘削しています。コアの回収と合わせて、船上研究ラボでのコア処理も順調に進んでいます。コア-検層ー地震波データの統合グループは、掘削同時検層データの一次解析が終わり、ラボでの作業を手伝っています。コア採取の難しい砂層も貫通し、今は四国海盆下部の半遠洋性泥層にさしかかりました。面白い岩層変化が見られ、今から分析結果を楽しみにしています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.13, 2009
Day: 13

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

昨日不具合のあったコアウィンチ・コアワイパーの修復を終え、コアリング作業を再開しました。今朝5時45分現在で、19本目のコアを回収しました。掘削の難しい砂層を掘り進んできましたが、先に取得していた掘削同時検層データからこの地層は予期されていました。また、この砂層からもコアが採取でき、地球化学の研究者は、予想以上の間隙水を採取できました。コア-検層-地震波データの統合グループは、本掘削地点の掘削同時検層のデータの一次解析を発表しました。また、採取したコアのデータと合わせて、すべてのデータの統合作業を開始しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.12, 2009
Day: 12

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続き、コアリングを実施し、15本目のコアを採取していましたが、コア採取のためのケーブルにねじれが発生したため修理を行っています。昨日採取されたコアは計2本だったため、ラボでのサンプル処理や計測を、ほぼ終えることができました。一日に約80mも採取されるコアを、船上ラボで、どのように処理し連続して計測していくか、数日前から検討と調整を行いました。研究者やラボテクニシャンは意欲的に取り組んでいます。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.11, 2009
Day: 11

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続き、コアリングを実施しています。昨日までに12本のコアを採取しました。回収率も状態も良いコアがラボに運ばれ、研究者たちは計測やサンプリングに忙しくしています。コアの半裁とサンプル採取作業に時間がかかっています。コアウィンチの不具合を直している間に、研究者とラボスタッフでコア処理をスピードアップする方法を検討しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.10, 2009
Day: 10

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続き、10-5/8インチ径(約27センチ)のコア採取掘削編成により、順調にコアを採取しています。孔内の状況は良好で、6時00分までに6本のコアを採取しました。3本目のコアは回収率もよく、コアから最初の柱状サンプルを採取し、地球化学の研究チームが間隙水の計測を行っています。船上の各研究ラボも、本格的に始動し、研究者たちも気合十分で分析を行っています。各グループ内の充分なコミュニケーションと協力のおかげで、分析項目も順調に進んでいます。また、本研究航海は始ったばかりですが、分析項目の中でも、特にサンプリングする順序について調整を行っています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.9, 2009
Day: 9

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

昨日、1本目のコアを採取後、台風12号の影響による海気象悪化のため天候待機を13時00分まで行いました。その後、作業を再開し地層温度圧力計と水中TVの機能確認試験を行い、正常に機能することを確認しました。研究区画では、採取した1本目のコアの全ての計測を完了し、サンプル採取を行っています。また、コア-検層-地震波データの統合作業を行っています。掘削孔C0009Aから採取したコアの古地磁気分析を完了しましたが、計測器が安定せずあまり品質のよいデータを得られませんでした。天候回復を待っている間、研究者たちは落ち着いて計測手順や流れを確認することができました。地層温度圧力計のテストも無事に終わり、研究者たちは実際の地層圧のデータを楽しみにしています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.8, 2009
Day: 8

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

昨日、10-5/8インチ径(約27センチ)のコア採取掘削編成で予定コア採取開始深度の海底下340メートルまで掘進しました。その後、センタービットを回収し、9.5メートル分のコア採取掘進を行いました。コアライナーが、インナーバレル内で詰まったため、圧力をかけて掘削流体を送り、2時58分に最初のサンプルが船上に回収されました。この時点で、台風12号の影響による天候悪化の為、編成を海底面付近まで揚管して天候待機を行なっています。乗船研究者は、ドリルフロアでコアライナーを回収される作業を見守った後、本研究航海の最初のコアを手にとりました。サンプルはダメージを受けていましたが、研究者たちは、ついに本物のコアを手にすることができ興奮しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.7, 2009
Day: 7

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

引き続き、10-5/8インチ径(約27センチ)のコア採取掘削編成の組み立て・降下を行い、昨日17時00分に、掘削孔C0011Bを開孔し、掘進を開始しました。この後、海底下340メートルまで掘進を続け、センタービットを取り外した後、コア採取を開始する予定です。乗船研究者は、研究区画の準備を継続しています。ラボ技術者が研究者に各計測機器の操作方法を教えながら、セッティングについて検討しています。古地磁気学者は、前の第319次研究航海で採取した掘削孔C0009Aのコアサンプルの計測を開始しましたが計測器が時々安定しません。また、掘削孔C0011Aから取得した検層データの分析を行っています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.6, 2009
Day: 6

天候:曇
ロケーション:掘削地点C0011(NT1-07、北緯32度50分、東経136度53分)

「ちきゅう」は、昨日11時00分に掘削サイトに到着しました。水中カメラや孔内計測装置の準備を行った後、10-5/8インチ径(約27センチ)のコア採取掘削編成の組み立て・降下を開始しました。乗船研究者は、引き続き掘削開始に向けて打ち合わせを行いました。ラボ技術者による分析機器の使用説明があり、計測方法について話し合いました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.5, 2009
Day: 5

天候:曇
ロケーション:掘削サイトに向けて回航中

5日間の四日市港での岸壁作業を終え、「ちきゅう」は昨日16時00分に掘削地点(C0011)に向けて出港しました。乗船研究者は、引き続き、打ち合わせと船上ラボの説明を受けました。キュレーターによる柱状サンプルと個々に採取するサンプルの取扱方法の説明が、それぞれの分野ごとに行われました。洋上での研究を楽しみにしています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.4, 2009
Day: 4

天候:雨
ロケーション:四日市港(日本)

引き続き、乗船研究者は、各自の研究計画について発表を行いました。みな、関心を持ちながらお互いの研究計画を聞いていました。また、協力的に、船上で行う科学計測やサンプリング方法について議論を進めています。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.3, 2009
Day: 3

天候:曇
ロケーション:四日市港(日本)

研究者たちは、今後の研究内容について打ち合わせを行いました。その後、船員、掘削エンジニア、陸上スタッフと研究航海の内容を確認しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.2, 2009
Day: 2

天候:曇
ロケーション:四日市港(日本)

昨日、第322次研究航海の研究者が乗船し、最初の科学ミーティングを船上で行いました。首席研究者が南海掘削の全体計画とこれから開始する研究航海の概要について説明しました。この会議には、南海掘削プロジェクトチームから木村学博士と金松敏也博士も参加しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介

9.1, 2009
Day: 1

天候:曇
ロケーション:四日市港(日本)

本日0時00分よりIODP第322次研究航海を開始しました。IODP参加各国から集まった研究者が本日乗船しました。「ちきゅう」は、航海開始に向けて四日市港で掘削資機材の積み込みや整備を実施しました。

共同首席研究者:マイク・アンダーウッド、斎藤実篤
研究支援統括:久保雄介