航海について(予備プラン)
南海トラフ 航海ロゴ
  • 乗船メンバー
  • 実施行程に戻る
  • 船上レポート
  • デイリーレポート

概要
IODP第358次研究航海の予備プランとして、紀伊半島沖熊野灘における掘削地点において、ライザーレス掘削を行います。本掘削は、「ちきゅう」による掘削とその長期孔内観測データにより近年存在が明らかになった海溝軸付近でのスロー地震(※)と巨大地震(高速滑り)の関係などを解明することを目的とし、南海トラフ地震発生帯掘削計画でこれまでに得られた科学成果を補完・補強するために実施します。

プラン1: 巨大地震(高速滑り)とスロー地震の関係(NT1-03C地点)
プラン2: 南海トラフ地震発生帯ができるまでの地質構造発達史(KB-01C地点)

※スロー地震:低周波微動、超低周波地震、スロースリップ等に代表される、通常の地震よりゆっくりとした断層滑りの総称。南海トラフ地震発生帯掘削計画にて設置された長期孔内観測システム(LTBMS: Long Term Borehole Monitoring System)により浅部スロースリップの発生が初めて明らかになるなど近年研究が急速に進んでいる。スロー地震の発生は、巨大地震発生帯におけるひずみの蓄積過程と密接に関連していると考えられ、その発生メカニズムは新たな研究課題となっている。