ちきゅうレポート
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「ちきゅう」のヘリポートに降り立つ2010年12月17日

みなさん、はじめまして。わたくし、里口(さとぐち)といいます。普段は博物館で働いています。これから約1ヶ月の間、今乗っている「ちきゅう」の状況をお伝えするようにとの任務を首席研究者の金松さんから承りました。せっかくこういう役割をいただいたのだから、私の独断と偏見でお伝えしようかとも思いましたが、ここだけの話、つぶやき編集長のチェックが入るんですよ!なるべくまともな記事を目指しますので、どうかよろしくお願いします。(いや、ココはまともな記事じゃこまります!by編集長)

このページを見ている人であれば、「ちきゅう」がどういう船で、どういう事をしているのか?を説明するのは今更な感じがしますが、簡単に言うと、「国際的に協力し合って地球の謎を解き明かすために海底を掘ったり調査をする船」です。では、「ちきゅう」で地球を至急に穴ぼこだらけにして、何かおもしろい事があるの?と聞かれると、とりあえず説明のページを見て下さい、とか答えてしまいます(科学をわかりやすく伝えようとする学芸員にあるまじき態度だ!とのおしかりのお言葉続出)、それはおいおい、お話の中に入れていきたいと思いますので、今回はご勘弁を。

私や多くの研究者は、12月11日から船に乗り込みましたが、事前ミーティングなどの為に、数日前から外国の研究者も含めて横浜に集合しました。で、いける人だけでウェルカムパーティー(つまり懇親会)が行われました。写真はその時のひとこま。このパブのドアにあったおじさんのイラストが何となく首席研究者のフランス人ピエールさんに似ているような気がしていたのは私だけかもしれない(写真の左側に小さく写っているだけなので見えないでしょうけれど)。


さて今回の乗船は、「ちきゅう」が既に海上にいて私たちを待っているために、ヘリコプターで乗り込みました。遠くから見えた「ちきゅう」は水平線に突き刺さる小さな針のようでした(穴を掘るためのやぐらがそう見えていたのです)。近づくにつれて、どこかでみた模型とそっくりな「ちきゅう」が見えてきました。「そんなに大きいのかな?」と感じたのもつかの間、ヘリポートに降り立ったとき「これが船か?」と思うくらいに大きく、私の頭の中では、12月から公開中の某日本SF映画のテレビアニメ時代の主題歌が流れていました。

コアと呼んでいる掘削地質サンプルが船上に届き始まるまでは、いろいろなミーティングが主体でしたが、コアが上がってきて、分析や記載などの作業が始まった今は、みんなが自分の持ち場で忙しくしています。次回は、そんな研究者の事を紹介したいと思います。

忙しくしています。

里口 保文(琵琶湖博物館

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