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Q.9 船の上では、どんな言葉で話をしていたのですか。
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Q.8 どうして日本の近くで掘っているのですか?
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Q.7 船の上で毎日どんな生活を送っていますか?家から離れて暮らして寂しくありませんか?
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Q.6 「ちきゅう」は明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)をくぐれるの?
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Q.5 台風や嵐がきても、あなをほる作業は続けるのですか?
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Q.4 「ちきゅう」に一回で積めるパイプで、
何メートル分あながほれるのでしょうか?
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Q.3 あなをほるのとパイプの引き上げは、どのくらいの速度なの?
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Q.2 マントルってどろどろに溶けたマグマじゃないの?
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Q.1 船には「ちきゅう」のような名前以外に船番号みたいなものがついていると 聞いたのですが、いっぱんの人にも教えていただけるのであれば、 「ちきゅう」の番号を教えてもらえますか?
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こたえ
Q.1 船には「ちきゅう」のような名前以外に船番号みたいなものがついていると聞いたのですが、 いっぱんの人にも教えていただけるのであれば、「ちきゅう」の番号を教えてもらえますか?
回答者:
磯崎芳男(いそざき よしお)
技術開発室
しつもんの「ちきゅう」の「船ぱく番号」ですが、「136960」です。「船ぱく番号」は、各船を見分けるための表示で、そうトン数20トン以上の日本の船に、その船の船せき港を管理する役所から出されることが法りつで決められています。

「ちきゅう」は、そうトン数57087トンの日本の船なので、船せき港である神奈川県横須賀市を管理する関東うんゆ局から出されています。
「船ぱく番号」は管理する役所(「ちきゅう」の場合は関東うんゆ局)に登録されており、いっぱんの方でもかんらんすることができます。
Q.2 マントルってどろどろに溶けたマグマじゃないの?
回答者:
阿部 なつ江(あべなつえ)
球内部変動研究センター/地球内部構造研究プログラム/ 研究員

※CDEXのスタッフではありませんが、マントル研究のスペシャリストとして特別出演してもらいました
マントルは固体の岩石で、マグマ(えき体)ではありません。地下600キロメートル位の深さまでのマントルは、写真(1)のような「かんらん石」を主なこうせい成分とする「かんらん岩」であると考えられています。

写真(1)

この「かんらん石」は、「ペリドット」とよばれる宝石として有名ですね。また地下600キロメートルていどよりも深い部分ではかんらん岩と同じ成分を持つ高圧で安定な岩石であると考えられます。

かんらん岩とげんぶ岩の成分や岩石学的せいしつを調べていくと、かんらん岩が一部分(5-25%くらいまで)とけて出来たえきが,げんぶ岩マグマであることが,岩石学的研究から明らかになっています。

固体のじょうたいでもマントルは地球内部を対流していると考えられていて、このことが、よくマントル=マグマと誤解される所以かと思います。
Q.3 あなをほるのとパイプの引き上げは、どのくらいの速度なの?
回答者:
谷口 典孝(たにぐちのりたか)
運用管理室
あなをほるスピードは「掘進率(くっしんりつ):ROP(Rate of Penetration)」とよびます。
これは日本周辺の海底をほる場合は、

いっぱんに、浅い所(海底下0〜1,000mぐらい)では
1日で300メートル(1時間で15メートル)、

中間の所(海底下1,000〜2,000メートルぐらい)では
1日で150メートル(1時間で8メートル)、

深い所(海底下2,000〜3,000メートルぐらい)では
1日で70メートル(1時間で3メートル)ていどです。

ビットがすりへって取りかえるための、全ドリルパイプを引き上げるのにかかる時間は、4,000mのドリルパイプ長さで約6時間ていどかかります。すなわち、1時間で600メートルていどです。

ドリルパイプを吊るす「ちきゅう」のデリック
Q.4 「ちきゅう」に一回で積めるパイプで、何メートル分あながほれるのでしょうか?
回答者:
川村 善久(かわむらよしひさ)
科学計画室
CDEXの川村が、忙しいし材たん当の小菅に代わってかいとうします。
深海をほり進むためには、大きく分けて3種類のパイプが必要です。

1つ目は、「ちきゅう」船体と海底面をつなぐライザーパイプ、これは海底面下を深くほるために必要なライザーシステムの要になるパイプです。 写真(1)
2つ目は、先たんにビット(あなをほるための刃)を付けて実際に地そうをほり進むためのドリルパイプです。 写真(2)

写真(1)ライザーパイプ
写真(2)ドリルパイプ


3つ目は、ほった穴が崩れないようにほごするために入れるケーシングパイプです。くわしい作業手順については、CGアニメーションのある「ちきゅうスペシャル」をご覧ください。
「ちきゅう」は、常時、2,500m分のライザーパイプ(一本が平均27mですから、約90本)をとうさいしており、つまり水深2,500mまでの海底から、深く地中をほり進むことが出来ます。

また、ドリルパイプは、つねに1,000本以上積んでいます。一本約9.5mですから、ほぼ10,000m分、と言うことは、「ちきゅう」船上から、10,000m先にとどく、つまり水深2,500mの海底からその先7,000m以上地球をほる事が出来ます。

最後にケーシングパイプですが、これは、深くあなをほり続けるためには、何種類かの直径のパイプが必要になりますが、一言で言ってしまえば、海底面下7,000mほり、その穴をいじするのに必要な量のパイプを「ちきゅう」は、積む事が可能です。

まとめると、「ちきゅう」は、一度に、水深2,500mから、地下7,000mのあなをほるのに必要な全てのパイプを積む事が出来ます。

写真(3)常時とうさいされているパイプ

ライザーパイプの直径はでかい!
Q.5 台風や嵐がきても、あなをほる作業は続けるのですか?
回答者:
友本 潤(とももとじゅん)
運用管理室
もちろん、「ちきゅう」はあるていどの風や波等に耐えて作業が出来るように作られています。しかし、その限度をこえて作業をすることは出来ません。

「ちきゅう」の船体の安全を守るのはもちろん、作業している人達の安全を最ゆう先しなくてはなりません。したがって、つねに気象海象予ほうに注意し、作業じょうけんを越えるような台風や嵐が来ると予想される場合は、ほったあなを安全に守り、その上で最終的にあなの入口をみっぺいします。

その後、ライザーをLMRP (Lower Marine Riser Package) とよばれる部分(BOPの上部)から切はなし、ライザーを船上に戻した後、「ちきゅう」は安全な海いきにひなんします。


Q.6 このあいだ、「ちきゅう」が神戸(こうべ)に来(き)ていましたが、明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)をくぐってきたのですか?
回答者:
吉澤 理
(よしざわただし)

アウトリーチ/
企画調整室

たしかに「ちきゅう」は、先日(せんじつ)行(おこな)われた一般公開(いっぱんこうかい)などのイベントのために長崎(ながさき)から神戸(こうべ)まで航海(こうかい)してきました。そのときに、瀬戸内海(せとないかい)をとおって、本州(ほんしゅう)と淡路島(あわじしま)にかかっている明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)の下(した)をくぐってきたのか?というと、じつは、四国(しこく)をグルっと南(みなみ)からまわってきました。

明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)の高(たか)さは、一番(いちばん)高(たか)いところで、海面(かいめん)から約(やく)65メートルもあるそうです(*)。ところが、「ちきゅう」には、海底(かいてい)に穴(あな)を掘(ほ)るための「やぐら」(デリックといいます)が立(た)っていて、その高(たか)さは海面(かいめん)から約(やく)120メートルもあります。その高(たか)さは、だいたい30階(かい)建(だ)てのビルとおなじ高(たか)さもあって、大橋(おおはし)をくぐることはできないのです。

ところで、「ちきゅう」の横幅(よこはば)は、約(やく)38メートルもあります。太平洋(たいへいよう)と大西洋(たいせいよう)をむすぶ有名(ゆうめい)なパナマ運河(うんが)は、幅(はば)が32.3mより細(ほそ)い船(ふね)しか通(とお)れませんので、「ちきゅう」は、やはり通(とお)ることができません。

本州(ほんしゅう)と淡路島(あわじしま)をむすぶ明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)

「写真提供:本州四国連絡高速道路株式会社」


Q.7 船の上で毎日どんな生活を送っていますか?家から離れて暮らして寂しくありませんか?
回答者:
ロブ・ハリス
物理測定と孔内計測の専門家(オレゴン州立大学・アメリカ)
船は1日24時間ずっと動いています。だから科学者は、お昼から夜中までと、夜中からお昼までの12時間ごとの交代で働いています。私は夜中からお昼まで働くチームです。だいたい夜の10時くらいに起きて、夜の11時に逆のチームの人たちが夕食を食べている時に朝ごはんを食べます。朝ごはんを食べると、これまで働いていたチームの人たちと、これまでの研究の様子や、何か注意しておくことがないかなど話し合います。これを「クロスオーバー」と呼んでいます。「クロスオーバー」が終わると、コアの計測を始めます。結果を記録して、新しいデータを解析していきます。お昼ごはんは朝の5時から7時くらいです。朝の11時45分頃になると私の交代の科学者が起きてきて、私が働いた間に進んだことを話し合います。それから、お昼の12時から1時くらいに夕食を食べます。オフタイムの時間には、外に出て新鮮な空気を吸って、少し運動することにしています。それから本を少し読んでから眠ります。あまりエキサイティングには見えない一日かもしれないけど、私はここにいられるのが本当に楽しくて、地球というシステムがどのように動いているのか研究することができて、すごく興奮しているよ。家を離れて寂しく思っていることがあるとしたら、家族に会えないこととお気に入りの自転車に乗れないことかな。
Q.8 どうして日本の近くで掘っているのですか?
回答者:
坂口有人
(さかぐちありと)

堆積学(海洋研究開発機構・日本)
巨大な地震は、プレートが、もう一方のプレートの下に沈み込んでいくところで起こります。そのような場所は世界中にいくつかありますが、その中でも、日本の近くでは、ずっと昔から膨大な量の記録があります。昔に起こったたくさんの地震について、1300年以上にわたって歴史的な文献に書き残されていますし、近代的な地震観測も80年以上に渡って実施されています。海洋地殻の構造もとても詳細に調べられてきました。また、地震が発生した歴史、発生間隔、それに断層の構造が日本の周辺では良く調べられています。したがって、日本の東側の海底を掘って調査することは、巨大地震が発生する仕組みを理解するために理想的な場所なのです。
Q.9 船の上では、どんな言葉で話をしていたのですか。
回答者:
オリバー・ファブリ
構造地質学者(フランシュ・コンテ大学・フランス)
船の上では、英語を使います。しがたって、全員が英語でコミュニケーションをとろうとしています。私はフランス人なので英語が母国語ではありません。アメリカ人やイギリス人の科学者が早口で話をすると何を話しているのかよく分からないこともありました!でも、ゆっくりと話してくれると良く分かります。おかげでこの数週間のうちに、私の英語を理解する力は格段に上達しました。これは他の言語でも同じですが、英語を使って実際に働くことが、上達する早道ですね。
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