┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CHIKYU MAIL NEWS 32号 2006/07/28   CHIKYU MAIL NEWSは、地球の謎に挑戦する   「ちきゅう」の最新情報、イベント告知、科学と   技術に関する記事を皆様にお届けしています。 CHIKYU HAKKEN WEB SITE http://www.jamstec.go.jp/chikyu/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ------------------------------------------------ <目次> ◇プレスリリース「今年度の試験運用計画について」 ◇ご質問にお答えします|ちきゅうQ&A ◇出演ラジオ番組のお知らせ ------------------------------------------------ ◆JAMSTECプレスリリース◆ 「地球深部探査船「ちきゅう」の今年度の試験運用計画について」 平成18年7月24日 海洋研究開発機構(理事長:加藤康宏)は、平成19年秋からの 国際運用開始を目指し、昨年7月以来、地球深部探査船「ちきゅう」の 試験運用を行ってきておりますが、このたび関係機関との調整の結果、 今年度の試験運用計画が決まりましたのでご報告します。 1.下北半島東方沖掘削試験 「ちきゅう」は、下北半島東方沖(水深約1,200m)において掘削予定深度 (海底下)約2,200mを目指し、本船として初のライザー掘削を実施するため 青森県八戸港を8月7日に出港し、掘削海域において、残されていた 以下の5項目のシステム総合試験および「ちきゅう」システムの 操作習熟訓練を実施する予定です。 【システム総合試験】 (1) ライザーパイプ及びBOP(噴出防止装置)の降下と海底面への設置 (2) ライザーパイプ・BOPの緊急離脱試験 (3) ケーシングパイプの設置とセメンチング (4) 「ちきゅう」コア採取システム(3種類のコア採取装置)の実海域試験 (5) 物理検層(ワイヤーラインロギング)のシステム試験 【主な操作習熟訓練項目】 (1) ヘリコプター、サプライボートを使用した人員・物資の輸送方法の検証・習熟 (2) ライザー掘削による堀屑の処理、廃泥水処理の検証 (3) 船上・陸上の安全保安管理システムの確認・最適化 (4) 研究区画におけるコア試料処理手順、試料の品質管理手順の最適化 (5) 物理検層データの船上処理手順の構築 等 【日程】 (時期については、荒天などによる遅延が発生することもあります。) 8月中旬 ケーシングパイプ設置及びセメンチングユニット試験 8月中・下旬 ライザーパイプ及びBOP(噴出防止装置)の降下並びに海底設置試験 8月下旬頃 ライザーパイプ及びBOPの緊急離脱システム(EDS)性能試験 9月上旬 試料(コア)採取システム性能試験 9月中・下旬 物理検層(ワイヤーラインロギング)及びシステム性能試験 9月下旬頃 海底下約2,200mへの到達 2. 下北半島東方沖掘削試験以降の計画 下北半島東方沖掘削試験以降の試験運用計画については、 来年8月までの試験運用期間中に出来る限りの掘削技術の蓄積を 行うために関係機関と具体的計画を協議しておりましたが、 大深度科学掘削技術の蓄積と我が国への技術移転を目的として、 オーストラリアの資源開発会社(ウッドサイド社)から ノルウェーの掘削事業者(シードリル社)を経由して、 当機構が受託する掘削作業において実施することと致しました。 (1) 時期:平成18年11月頃から平成19年8月頃まで 下北半島東方沖掘削試験が終了後回航 来年秋からの国際運用開始に間に合う時期に日本帰港。 (2) 海域及び掘削深度: (掘削深度、掘削孔数は変更される場合があります) 1. ケニア沖 水深約2,200m 掘削深度2,500m 2. ケニア沖 水深約2,200m 掘削深度3,900m 3. オーストラリア北西沖 水深約1,000m 掘削深度3,400m 4. オーストラリア南岸沖 水深約1,500m 掘削深度4,400m *各海域の詳細な掘削孔計画は今後検討・調整されることになります。 (3) 各海域の特徴と試験運用上の位置づけ 今回の計画は、今後、「ちきゅう」により大深度科学掘削を 着実に推進していく上で必要となる様々な地質条件、海域条件下での 掘削など、我が国周辺海域では得ることが困難な掘削技術の蓄積と 我が国への掘削技術の移転を目的として実施します。 また、今回の試験により、国際運用時の本格ライザー掘削が 円滑に実施されることとなります。 ケニア沖では水深2,000m級の大水深ならびに強潮流のある海域での ライザー掘削ならびに砕屑岩(さいせつがん)、炭酸塩岩、 泥質岩など様々な地質構造における掘削、オーストラリア沖では 海底下4,000mを超える大深度のライザー掘削ならびに炭酸塩岩、 泥質岩、砂岩、火砕岩など様々な地質構造における掘削に必要な 技術が蓄積されることが期待されます。 海域図など詳細はこちらをご覧ください。 http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/PR/0607/0724/index.html =-=-=-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-= ◆ご質問にお答えします|ちきゅうQ&A◆ 【質問】海上でドリルを回せば抵抗で船がグルグルと 回るのではないかと素朴な疑問を抱いておりますが、 どのようなテクニックが使われているのでしょうか? 【回答】御指摘の通り、ドリルパイプを回せば、 ドリルパイプの先端に付けたビットが地球を掘るときの摩擦、 あるいは、ドリルパイプが掘削井戸の壁をこする摩擦力など による抵抗を受けます。この力が「ちきゅう」を反対に 回そうとするトルク(回転する力)になります。 これを消すためにどのようなテクニックが使われているのか との御質問ですが・・・(つづく) http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/QandA/index.html =-=-=-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-==-= ◆出演ラジオ番組のお知らせ◆ 7月29日(土)17:00- Tokyo FM (80.0MHZ) 「サタデー ウエイティングバー アヴァンティ」 「ちきゅう」を使って人類の夢にどのように挑戦するのか、 CDEX科学計画室の倉本真一と「ちきゅう」恩田船長が、 船内の設備から地球科学そのものが今までどのように 行われてきたのか幅広くお話します。 大人がお酒を傾けながら聞く“大人の世界の話”といった 雰囲気で進められます。 夏の夕暮れに、ゆったりとお聞きください。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CHIKYU MAIL NEWS 登録中の方にお送りしています。 購読の登録・中止はこちらから http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/mailnews/ CHIKYU HAKKENウェブサイトは、 地球深部探査船「ちきゅう」とその科学と技術に 関する情報の発信基地です。 http://www.jamstec.go.jp/chikyu/ 統合国際深海掘削計画(IODP)は、複数の科学掘削船を 用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明 地震発生メカニズムの解明、地殻内生命の探求等を 目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトです。 http://www.iodp.org/ 海洋研究開発機構地球深部探査センターは、IODP 日本実施機関として「ちきゅう」を運用しています。 発行元: 独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) 地球深部探査センター(CDEX) COPYRIGHT 2006 JAMSTEC All Rights Reserved. ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛