┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CHIKYU MAIL NEWS 57号 2007/08/16   CHIKYU MAIL NEWSは、地球の謎に挑戦する   「ちきゅう」やIODPの最新情報、イベント告知   科学と技術に関する記事を皆様にお届けします。 CHIKYU HAKKEN WEB SITE http://www.jamstec.go.jp/chikyu/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ -------------------------------------------------- 目 次 ◆「ちきゅう」IODP開始直前イベント「ちきゅう x 地下 x みらい」(全5回) ◆Google Earthで科学掘削孔マップ -------------------------------------------------- ◆「ちきゅう」IODP開始直前イベント「ちきゅう x 地下 x みらい」(全5回)◆ いよいよ本格運用が始まる地球深部探査船「ちきゅう」。その最初の 研究航海「南海トラフ地震発生帯掘削計画」に取り組む首席研究者、 また地下に関係する研究者が、日本科学未来館の企画展「地下展」 のプレイベントとして、簡単な実験と共に地球科学の魅力を皆さんに お伝えします。「ちきゅう」が挑むブレイクスルーとは?乗船直前の 科学者の意気込みを是非お聞きください。 ◇第1回「地下世界〜足下は意外と遠いんです〜」 8月18日(土)14:30から15:30 講師:芦 寿一郎氏 (南海掘削第315次研究航海共同首席研究者、東京大学) 地球深部探査船「ちきゅう」を用いることで千メートル、そして来年 以降は数キロメートルの深さの岩石を手に入れて調べることができます。 これまで分からなかった津波の発生過程、断層の活動履歴や 地震の準備過程など、様々な新発見がなされることでしょう。 ◇第2回「未知生物〜地下にも生物がいるんです〜」 8月19日(日)14:30から15:30 講師:高井 研(海洋研究開発機構極限環境生物圏研究センター) 専門は微生物学と地球科学を融合した新しい学問である 地球微生物学で、現在は特に地球最古の生態系と進化についての 統一理論の確立と証明に挑んでいます。キーワードは ハイパースライムとウルトラエッチキューブ。一方で、暗黒の地球に 棲む未知の微生物の分離に挑んでいます。 ◇第3回「巨大地震〜いつかそれがやってくるんです〜」 8月26日(日)14:30から15:30 講師:木下 正高 (南海掘削コチーフプロジェクトサイエンティスト、海洋研究開発機構) 私にとって地球科学とは、現場に一歩でも近づき、生のデータを 取ることが最も重要です。そのためには「しんかい6500」にも 乗りますし、掘削して海底の断層に計測装置も入れます。 「ちきゅう」により世界で初めて、巨大地震の源である断層に到達して、 ひずみが蓄積される生々しい姿を目の当たりにできるでしょう。 ◇第4回「南海掘削〜“ちきゅう”が地球を掘るんです〜」 9月2日(日)14:30から15:30 講師:木村 学氏 (南海掘削第316次研究航海共同首席研究者、東京大学) 陸上に露出するかつてのプレート沈み込み境界断層の化石− メランジュの研究を進めて来ました。共同研究者とともに、 世界に先駆けて相次いで地震の化石を発見してきました。 「ちきゅう」による南海トラフでの最初の断層掘削の首席研究者として、 これらの知見を、生きている地震を発生するプレート境界の 掘削に生かそうとしています。一緒に地底探検の世界を想像しましょう。 ◇第5回最終回「地下万歳〜皆で掘る地球の神秘とその謎を〜」 9月8日(土)14:30から15:30 講師:平 朝彦 (海洋研究開発機構理事・地球深部探査センターセンター長) 10年の歳月をかけ、統合国際深海掘削計画(IODP)において、 紀伊半島沖の南海トラフの掘削計画が立案されてきました。 今年9月から、1944年に発生した東南海地震震源域の一部に、 海底面から6-7kmの超深度掘削によって到達しようという 計画が始まります。地震発生帯からサンプルを回収し、また、 掘削した孔の内部でさまざまな長期観測を実施する予定です。 この掘削計画によって、巨大地震についての科学的理解が進歩し、 さらに防災に貢献することが期待されています。 「ちきゅう」は地震の研究のみならず、未知の地下生物圏、 地球環境変動の歴史、マントルへの掘削など、地球と生命の謎に 迫っていきます。「ちきゅう」の大航海が今、始まろうとしています。 ◇開催場所: 日本科学未来館 5階 地球環境とフロンティア フロンティアラボ ◇参加費: 常設展入館料のみ ◇定員: 各回40名 ◇イベントの詳細、事前申込:ウェブでのお申込み: http://www.miraikan.jst.go.jp/j/event/2007/0818_plan_01.html ◇お問い合せ先: 電話:03-3570-9259(日本科学未来館科学調査・探求グループ 竹内) □企画展「地下展」特設サイトはこちら http://www.miraikan.jst.go.jp/j/sp/underground// =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ◆Google Earthで科学掘削孔マップ◆ DSDP(Deep Sea Drilling Project)、ODP(Ocean Drilling Program) およびIODPで掘削された全ての掘削サイトの位置をGoogle Earthに 表示できるようになりました。各サイトから各航海の科学出版物など オンラインデータに直接アクセスできます。 1.Google Earthをダウンロード、インストールします。   http://earth.google.co.jp/ 2.Google Earthを起動します。 3.IODPへのネットワークリンクを設定します。   a) メニューから「追加」−「ネットワークリンク」を選択します。   b) リンクの名前を記入します。(例えば”IODP Boreholes”)   c) リンクに以下のアドレスをコピー&ペーストします:   http://campanian.iodp-mi-sapporo.org/google/data/iodp.kml   d) OKボタンを押します。   e) Google Earthの「場所」パレットで「IODP Borehole Map」を   チェックします。10秒ほどでデータがダウンロードされ、   地図上に掘削サイトが表示されるようになります。   *データ量が大きいため高速インターネット回線でダウンロードください。 ところで、このGoogle Earthで「ちきゅう」も見られることを ご存知でしたか?ヒントは、「2005年」と「まだ建造中」。 Google Mapでも見つけられます。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CHIKYU MAIL NEWS 登録中の方にお送りしています。 購読の登録・中止はこちらから http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/mailnews/ CHIKYU HAKKENウェブサイトは、 地球深部探査船「ちきゅう」とその科学と技術に 関する情報の発信基地です。 http://www.jamstec.go.jp/chikyu/ 統合国際深海掘削計画(IODP)は、複数の科学掘削船を 用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明 地震発生メカニズムの解明、地殻内生命の探求等を 目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトです。 http://www.iodp.org/ 海洋研究開発機構地球深部探査センターは、IODP 日本実施機関として「ちきゅう」を運用しています。 発行元: 独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) 地球深部探査センター(CDEX) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛