┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CHIKYU MAIL NEWS 61号 2007/09/14   CHIKYU MAIL NEWSは、地球の謎に挑戦する   「ちきゅう」やIODPの最新情報、イベント告知   科学と技術に関する記事を皆様にお届けします。 CHIKYU HAKKEN WEB SITE http://www.jamstec.go.jp/chikyu/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 【文部科学省プレスリリース】 統合国際深海掘削計画(IODP)における研究航海の開始について ‐南海トラフ地震発生帯掘削計画‐(2007年9月14日発表) このたび、統合国際深海掘削計画(IODP)において、下記のとおり、 我が国が提供する地球深部探査船「ちきゅう」による紀伊半島沖 熊野灘における「南海トラフ地震発生帯掘削計画」の研究航海が 開始することとなりましたのでご案内いたします。 平成19年度には、第1次から第3次までの3つの研究航海が実施され、 我が国から乗船する21名の研究者に加え米国・欧州・中国・韓国 からも乗船し、合計66名の研究者が参加する予定です。 IODP は、海洋科学掘削船を用いて深海底を掘削することにより、 地球環境変動の解明、地震発生メカニズムの解明及び地殻内 生命の探求等を目的として研究を行う国際研究協力プロジェクト であり、2003年10月1日より我が国と米国の主導によって開始 されました。その後、欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)、 中国及び暫定アジアコンソーシアム(IAC)の代表として韓国が 参加し、現在、21カ国による国際的な推進体制が構築されて います。 IODPでは、地球深部探査船「ちきゅう」、米国が提供する科学 掘削船を主力掘削船として、欧州が提供する特定任務掘削船 (MSP)を加えた複数の掘削船を用い、科学目標を達成するため 戦略的かつ効果的に研究を行うこととしています。 1.日程: 平成19年9月21日〜 和歌山県・新宮港を出航。 紀伊半島沖熊野灘にて第1次研究航海を実施。(〜11月16日) 11月17日〜 第2次研究航海を実施。(〜12月19日) 12月20日〜 第3次研究航海を実施。(〜平成20年2月5日) 平成20年2月5日 和歌山県・新宮港に帰港。(研究航海終了) *気象条件や調査の進捗状況等によって変更の場合あり。 2.我が国から参加する研究者: 第1次研究航海(IODP Expedition 314) 木下正高  (海洋研究開発機構地球内部変動研究センター グループリーダー)  *本航海の共同首席研究者 中村恭之  (東京大学海洋研究所海洋底科学部門 助教) 山田泰広  (京都大学大学院工学研究科 准教授) 斎藤実篤  (海洋研究開発機構地球内部変動研究センター サブリーダー) 宮川歩夢  (京都大学大学院工学研究科 修士課程) 第2次研究航海(IODP Expedition 315) 芦寿一郎  (東京大学海洋研究所海洋底科学部門 准教授)  *本航海の共同首席研究者 橋本善孝  (高知大学理学部応用理学科 准教授) 金川久一  (千葉大学大学院理学研究科 教授) 廣野哲朗  (大阪大学大学院理学研究科 准教授) 金松敏也  (海洋研究開発機構地球内部変動研究センター 技術研究主任) 戸丸仁  (北見工業大学未利用エネルギー研究センター 特別研究員) 齋藤裕之  (北海道大学大学院理学研究院 博士研究員) 林広樹  (島根大学総合理工部 准教授) 第3次研究航海(IODP Expedition 316) 木村学  (東京大学大学院理学系研究科 教授)  *本航海の共同首席研究者 坂口有人  (海洋研究開発機構地球内部変動研究センター 技術研究主任) 氏家恒太郎  (海洋研究開発機構地球内部変動研究センター 研究員) 山口飛鳥  (東京大学大学院理学系研究科 博士課程) 堤昭人  (京都大学大学院理学研究科 助教) 北村有迅  (キール大学ライプニッツ海洋科学研究所 研究員) Jiang Tao  (東京大学海洋研究所海洋底科学部門 博士研究員) 稲垣史生  (海洋研究開発機構高知コア研究所 グループリーダー) 3.研究の概要: (1)テーマ 南海トラフ地震発生帯掘削計画 (プレート境界断層及び巨大分岐断層の掘削) (2)概要 南海トラフは、日本列島の東海沖から四国沖にかけて位置する プレート沈込み帯で、地球上で最も活発な巨大地震発生帯の 一つです。南海トラフの一部にあたる紀伊半島沖熊野灘は、 東南海地震等の巨大地震震源と想定される領域(プレート 境界断層が地震性すべり面の性質を持つ領域)の深さが 世界のプレート境界のなかでも非常に浅く、 「ちきゅう」による掘削が可能な海底下6,000m程度であるという 特徴を有しています。 「南海トラフ地震発生帯掘削計画」では、プレート境界断層 および津波発生要因と考えられている巨大分岐断層を掘削し、 地質試料(コア・サンプル)の採取や掘削孔内計測を実施する ことにより、プレート境界断層内における非地震性すべり面 から地震性すべり面への推移及び南海トラフにおける地震・ 津波発生過程を明らかにすることを目的としています。 本計画は、全体を以下の4段階(ステージ)に分けて掘削する 計画であり、ステージ1では、掘削孔内における各種物理 データの取得、海底下最大1,000m程度までの試料採取等を 実施します。 本年度実施する3つの研究航海はいずれもステージ1の段階 に属します。その後、ステージ2(巨大分岐活断層へのライザー 掘削:海底下約3,500m)、ステージ3(プレート境界断層への ライザー掘削:海底下約6,000m)、ステージ4(長期孔内計測 装置の設置)の実施を予定しています。 なお、南海トラフ地震発生帯掘削計画の開始については 海洋研究開発機構の平成19年8月23日付けプレスリリースで ご覧いただけます。 http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20070823/index.html ◇関連プレスリリース 統合国際深海掘削計画(IODP)による 南海トラフ地震発生帯掘削計画 〜研究航海の乗船者について〜 (独立行政法人海洋研究開発機構発表) http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20070914/index.html ◇全乗船研究者リスト、科学掘削目標など 南海掘削の詳細はこちらをご覧ください。 http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/Expedition/NantroSEIZE/index.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CHIKYU MAIL NEWS 登録中の方にお送りしています。 購読の登録・中止はこちらから http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/mailnews/ CHIKYU HAKKENウェブサイトは、 地球深部探査船「ちきゅう」とその科学と技術に 関する情報の発信基地です。 http://www.jamstec.go.jp/chikyu/ 統合国際深海掘削計画(IODP)は、複数の科学掘削船を 用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明 地震発生メカニズムの解明、地殻内生命の探求等を 目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトです。 http://www.iodp.org/ 海洋研究開発機構地球深部探査センターは、IODP 日本実施機関として「ちきゅう」を運用しています。 発行元: 独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) 地球深部探査センター(CDEX) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛