┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CHIKYU MAIL NEWS 67号 2007/10/23   CHIKYU MAIL NEWSは、地球の謎に挑戦する   「ちきゅう」やIODPの最新情報、イベント告知   科学と技術に関する記事を皆様にお届けします。 CHIKYU HAKKEN WEB SITE http://www.jamstec.go.jp/chikyu/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ =================================================== 【JAMSTECプレスリリース】 地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画(速報) ドリルパイプ下部の脱落について 平成19年10月22日 http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20071022/index.html =================================================== 海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)の地球深部探査船 「ちきゅう」は、統合国際深海掘削計画(IODP)(*1)による最初 の研究航海となる「南海トラフ地震発生帯掘削計画」を実施 しておりますが(*2)、紀伊半島沖(新宮市南東沖約80km)の 熊野灘の掘削海域において掘削作業中にドリルパイプ下部が 脱落するトラブルが発生しましたのでお知らせします。 記 1.日時 平成19年10月21日(日)14時15分頃 2.場所 紀伊半島沖熊野灘掘削サイトNT2-01(図1) (北緯33度13.4分、136度42.1分、水深2,453m) 掘削深度:海底下約530m 3.状況 掘削同時検層(LWD)(*3)作業中、掘削孔壁の崩れによる ドリルパイプの締め付けが原因と思われるドリルパイプの 回転トルクの上昇が発生し、ドリルパイプ下部(先端から 約221mの部分)が脱落しました。なお、LWD機器には 密封線源が組み込まれていますが、耐圧容器に二重に 密封されており、 環境への影響はありません。 4.今後の対応 現在、掘削孔内に残っているドリルパイプ下部(掘削同時 検層(LWD)装置を含む)を回収するための作業を実施して います。本作業には本日から3-4日間かかる予定です。 回収後、掘削作業を再開し、第1次研究航海を予定通り 11月16日まで継続し、以降も予定通り2月初旬まで本年度 の計画を実施します。 お問い合わせ先 (「ちきゅう」及び掘削計画について) 地球深部探査センター 企画調整室長 田中 武男 TEL:045-778-5640 (報道について) 経営企画室 報道室長 大嶋 真司 TEL:046-867-9193 (*1):統合国際深海掘削計画 (IODP: Integrated Ocean Drilling Program) 日・米を主導国とし、平成15年(2003年)10月から始動した 多国間国際協力プロジェクト。現在、欧、中、韓の21ヶ国が 参加。日本が建造・運航する地球深部探査船「ちきゅう」と、 米国が運航する掘削船を主力掘削船とし、欧州が提供する 特定任務掘削船を加えた複数の掘削船を用いて深海底を 掘削することにより、地球環境変動、地球内部構造、地殻内 生命圏等の解明を目的とした研究を行います。 (*2)これまでの掘削状況 平成19年9月21日に新宮港を出港しました。これまで、9月28日 NT2-03パイロット孔(掘削深度1,000m)、10月7日NT2-03LWD孔 (掘削深度:976m)、10月18日NT03-01LWD孔(掘削深度:1,401.5m) を終了し、10月20日、本サイトの掘削を開始しました。 (*3)掘削同時検層(LWD: Logging While Drilling) ドリルパイプの先端近くに各種の物理計測センサーを搭載し、 掘削作業と同時に現場での地層物性の計測を行う技術。 地質試料の採取はできませんが、掘削箇所の地層状況を “現場”で連続測定することにより、比較的短期間に地質情報を 得ることができます。これらにより、科学情報と共にその後の 試料採取掘削等に有用な掘削孔の安全監視及びリスク回避等の 情報が得られるため、南海トラフのような複雑な地質構造での 掘削には非常に有効。今回、取得予定のデータは、地層密度、 空隙率、音波速度、自然ガンマ線、比抵抗、流体圧等。 なお本LWD装置の一部に密封線源としてアメリシウム-ベリリウム (中性子発生)及びセシウム137(ガンマ線発生)を用いていますが、 耐圧容器内に密封されており、環境への影響はありません。 =================================================== ◇IODP南海トラフ地震発生帯掘削計画の詳細については 以下の特設ページをご覧ください。 http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/CHIKYU/status.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ CHIKYU MAIL NEWS 登録中の方にお送りしています。 購読の登録・中止はこちらから http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/mailnews/ CHIKYU HAKKENウェブサイトは、 地球深部探査船「ちきゅう」とその科学と技術に 関する情報の発信基地です。 http://www.jamstec.go.jp/chikyu/ 統合国際深海掘削計画(IODP)は、複数の科学掘削船を 用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明 地震発生メカニズムの解明、地殻内生命の探求等を 目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトです。 http://www.iodp.org/ 海洋研究開発機構地球深部探査センターは、IODP 日本実施機関として「ちきゅう」を運用しています。 発行元: 独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) 地球深部探査センター(CDEX) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛