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2006年10月23日
「ちきゅう」ウィークリートピックス #09 [下北半島東方沖掘削試験]
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Week #09 [10/1-10/7]

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シェールシェイカーに上がってくるカッティングス。網の上で振動させて、泥水と固形分(カッティングス)を分離する。ちきゅうには、これと同じものが6台並んでいる。
真砂 英樹(CDEXスタッフサイエンティスト)からのレポート:

10月4日深夜、ついにライザー掘削開始!前回のコアリングの後、天候待機や機械の調整等があったりして作業が中断しており、ラボのスタッフたちは掘削再開を今や遅しと待ちわびていました。ラボマネージャーは、上のオフィス(掘削エンジニアオフィスは階上にあるのでこう呼んでいる)に頻繁に足を運んでは、現状をラボに伝える日々が続きました。しかも私は翌日下船予定だったので、掘削再開が間に合ったことに感激と安堵でいっぱいでありました。

ところで、今回の試験では掘削しますが、コアリングは一部区間のみです。もちろん純粋に科学的な観点から言えば全区間においてコアを採取できればよいのですが、どんな掘削においてもコアの回収率が必ず100パーセントというわけにはいきません。コアが上がってこないとなると、ラボはヒマなのでは?と思われるかもしれませんが、そうではありません。ライザー掘削では、カッティングスと呼ばれる削りくずが泥水と共に船上で回収されます。これらの削りくずは、コア同様に海底下の地層の有益な情報をもたらすのです。石油掘削等ではコアリングは限られた区間でしか行わず、むしろほとんどの区間ではカッティングスによって地質情報を得るのが常です。今回、海洋科学掘削として初めてのカッティングス分析を行うことは、ラボにおける大きな目的の一つになっていました。

カッティングスは、リグフロア後方のシェールシェイカーと呼ばれる区画で採取されます。ここにサンプルキャッチャーと呼ばれる人が待機しており、目的の深度間隔(今回は5メートル間隔)で、試料を採取します。採取された試料は分析項目毎に分けられ、一部は甲板上にあるマッドロガーハウスに届けられ、マッドロガーと呼ばれる人が、一次記載を行います。残りの試料はウェルサイトジオロジストと呼ばれる人に届けられます。ウェルサイトジオロジストは、試料をチェックした後、我々のラボの方に渡します。ただ、シェールシェイカーと我々のラボは、全長210メートルある船のほぼ最後尾と最前部に位置しています。こういう状況で、試料と情報のスムーズな伝達を行うにはどうしたらよいのか、ラボマネージャーとウェルサイトジオロジスト、マッドロガーの間で入念な打ち合わせが繰り返されました。

5日の夕食後、ついに最初のカッティングス試料がラボに届けられました。さっそく試料番号を登録し、処理にかかります。コアの場合とは若干勝手が違いましたが、試行錯誤しつつ最初の試料処理を終えることができました。翌朝、ラボに届けられた次の試料の登録を済ませて、どのような結果が出てくるのかを楽しみに、次のラボマネージャと交替するため船を降りました。

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