
地質学では、直径が2 mmから1/16 mm(0.0625 mm)までの堆積物を砂と呼びます。世間一般にはもっと粗いものも砂と呼んでしまっていますが、これは地質学では礫(れき)に分類されますので、「ちょっと細かいかな?」と思うくらいのものを選んでちょうど良いと思います。逆に細かい方はあまり気にする必要はありません。指で挟んでこすり合わせた時にざらざらとした感触のあるくらいのものであればだいたい大丈夫です。

実習では2種類の砂試料を採集します。
1つは砂全体に含まれる鉱物比を調べるための試料(バルク試料)で、これはスコップ等でザクっと採ったものを、そのまま試料袋に入れればオーケー。
もう1つは砂の中に含まれる重鉱物だけを濃集させて採った試料です。なぜ重鉱物だけを集めるのかというと、一般に石英や長石といった軽鉱物よりも、輝石や角閃石、あるいはジルコンといった重鉱物の方が多くの情報を与えてくれるからです。
- スコップ等でザクっと砂を採る。
- 2mm径位のふるい(台所のザル程度)でふるって、木の根や葉、粗い礫などを取り除いておく。
- そのまま試料袋に入れるだけ。
野外で重鉱物を濃集させて採るための方法として「椀かけ」という方法を使います。これは鉱物の比重(密度)の違いを利用する方法で、水中で砂を入れた盆を傾けつつ回転させて、比較的軽い鉱物を飛ばし、後に残った重い鉱物を回収します。
砂の中に含まれる重鉱物だけを濃集させる採取方法(椀かけ)- 盆にスコップ(移植ゴテ)1杯分くらいの砂を入れる。
- 水面下ギリギリのところで盆を傾けながら回転させる。<コツ!>盆の中央部が常に水面下にあり、縁部は盆を揺らすたびに水面から出たり入ったりする感じ。
- 盆の中の砂が最初の量の1%以下になるまで減らす。
- 盆に残った砂の色が黒っぽくなってきたら成功。


