地震津波・防災研究プロジェクト

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JAMSTEC東海沖海底長期観測システムで捉えた
2007年静岡県西部地方の地震の波形記録

2007年6月1日11時42分に静岡県の西部地方でマグニチュード4.3(気象庁暫定震源情報)の地震が発生しました(図1)。今回の地震について、当機構が2007年5月12日より観測を始めているJAMSTEC東海沖海底長期観測システムにより、この地震による地震波を海底で捉えることができました。

Fig1

図1 本震の発生位置(黄色星印)とJAMSTEC東海沖海底長期観測システムの位置(黄色三角印:地震計、赤色ダイヤモンド印:陸上局、黒線:海底ケーブル)。赤線及び紫線は、想定東海地震の震源域、山中(2006)による1944年東南海地震のすべり分布(1.2 m以上)をそれぞれ示す。

記録された波形を図2に示します。観測点周辺は厚い堆積層で覆われているため、今回の地震のように浅いところで発生した地震に対して、水平成分の波形が非常に増幅されているのが分かります。P波(図2の7秒付近)、S波(図2の17秒付近)の波形の立ち上がりから後続に続く波まで明瞭に記録されており、海域のデータが不足している地震に対して重要なデータとなります。
観測点は想定東海地震・東南海地震の震源域に位置しており、長期的なモニタリングを行うことで、地震発生予測モデルの高精度化や早期警告システムの構築に向けて活用する方針です。

Fig2

図2 JAMSTEC東海沖海底長期観測システムで記録された6月1日の地震の地震波形。
上から、北南成分、東西成分、上下動成分の波形をそれぞれ示す。