地震津波・防災研究プロジェクト

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2007年ペルーで発生した地震の解析

2007年8月15日23時40分(UTC, 日本時間16日8時40分)に南米ペルーでマグニチュード8.0(USGS)の地震が発生しました(図1)。遠地実体波を用いた震源破壊過程の解析結果を報告致します。

Fig1

図1 本震の発生位置(赤色星印)と周辺で1900年以降に発生したM7以上の地震の分布(黄色星印)。

・データ
IRIS広帯域地震計で記録された波形データ(22観測点)を使いました。観測点分布を図2に示します。

Fig2

図2 解析で使用した観測点(黄色三角印)の分布。

・解析結果
地震モーメント: 0.2×10**22 Nm
モーメントマグニチュード: 8.1
断層のサイズ: 140km × 135 km
深さ:30 km
(走向,傾斜角,すべり角):(319, 19, 90)
破壊継続時間: 109 s
最大すべり量: 14.4m

断層面におけるすべり分布、震源時間関数、メカニズム解を図3に示します。メカニズムは低角逆断層型です。破壊は深さ約30 kmで始まり、1分以上かけて北から南へ破壊が進展しています。震源付近と震源から南東側に2つの大きなすべり領域があり、観測波形にはこれらの領域から放出されたと見られる明瞭な2つの波形の山が見られます(図4)。この地域はナスカプレートが沈み込み、M7を超える大地震、巨大地震が過去に数多く発生しています(図1)。

Fig3

図3 断層面上のすべり分布(上図)、震源時間関数(左下図)、メカニズム解(右下図)。すべり量のコンターは3.5m毎に表示。

Fig4

図4 観測波形(黒線)と理論波形(赤線)の比較。

(上記結果はその後の解析で変更されることがあります)