本サイト「FIntAn」(Fruit of Integration and Analysis:地球観測統合解析プロダクト)は、
国家基幹技術「データ統合解析システム」*1(Data Integration and Analysis System.以下、DIAS)(平成18年度~平成22年度)における
独立行政法人海洋研究開発機構(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology:以下、JAMSTEC)の研究開発成果をさまざまな分野の方に広め、利用いただくための情報発信サイトである。DIASは、
東京大学
地球観測データ統融合連携機構を中心に
独立行政法人宇宙航空研究開発機構、
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構など複数の機関が協力し、これまで蓄積してきた衛星や海洋、陸上などの膨大な観測データを統合することにより、社会への還元のために幅広い分野で活用できるシステムを研究開発してきた。
その中でJAMSTECは
「海洋・水産」
「ユーラシア寒冷圏の水循環」
「アジアモンスーン域の水循環」
「陸域生態系」
の応用研究課題において、データの統合化とその普及、および統合化したデータの具体的な活用方法について研究を行ってきた。
「海洋・水産」では海洋再解析データとその水産資源研究への応用を行ってきた。
「ユーラシア寒冷圏の水循環」ではユーラシアにおける水文プロセスのデータと氷河インベントリのデータ、
「アジアモンスーン域の水循環」ではアジア域の格子点降水量データ、インドネシアのレーダー・雨量計統合降水量データ、モンスーンアジア熱・水収支データ、20世紀前半の台風経路データセット、20世紀前半のフィリピン降水量データセット、さらに
「陸域生態系」では
生態系連動マップに関しての研究とデータ提供を行ってきた。
一方で
「実用化技術開発課題」においては、DIASプロジェクトで統合化されたこれらのデータやその知見を広く普及するためのシステムの研究開発にも取り組んできた。FIntAnは実用化技術開発課題の成果であり、最新科学研究にもとづいた非常に専門的なデータや知見をより多くの方に分かりやすく紹介し、その利用を促進するための発信サイトである。特にデータに関しての類型的な紹介だけではなく、内容が分かるような親しみやすいサイトをめざし、各研究課題に関連するコラムや用語集などのコンテンツも用意している。
FIntAnはケルト神話に出てくる「知恵の鮭」。その鮭を食べるとあらゆる知識を得ることができるといわれている。DIASのFIntAnもそれにちなみ、多くの方にJAMSTECで得られた知見の還元ができることを願っている。本サイトは、課題紹介、プロダクト紹介、コラム、用語集や各研究アプリケーションサイトへのリンクなどで構成されており、研究者から専門的知識を持たない一般のユーザーに至るまで、幅広い層を対象としたコンテンツを用意している。DIASの成果を広く多くの方に還元できるよう今後も改善を図っていきたいと考えている。
*1 「データ統合解析システム」は平成23年3月に終了し、現在は「
地球環境情報統融合プログラム」に引き継がれています。