アメリカオオアカイカは、東部太平洋に広く分布するアカイカ最大の種(外套長 120cm以上)。主要漁場はペルー沖で1990年以降、主にペルー・日本・韓国の漁船が操業しています。漁獲量は年によって大きく異なるため、はるか遠くの海上まで赴かなければいけない日本の漁船にとってはなかなか扱いにくい魚種です。
海洋・水産課題では、ペルー沖漁場におけるアメリカオオアカイカの漁獲量と海流や水温などの海洋物理環境の変動との関連性を調べました。その結果、水深30m-100mの水温変化とこのイカの漁獲量が関係していることが分かりました。さらに、この水深での水温変化は南半球側から流入するペルー海流に原因があったことも分かっています。
これらの情報は、アメリカオオアカイカの漁獲・管理に取り組む水産関係の方々にとって、今後の指針を立てる上で重要な役割を果たすでしょう。今後は、アメリカオオアカイカの漁獲量の変動をより緻密に予測できるよう、さらに研究を進めていきます。また、海洋同化研究(※)などとも連携しながら、アメリカオオアカイカ以外にもさまざまな水産資源変動のメカニズムを解明していきたいと考えています。
※海洋同化研究=海洋の連続的な状態をデータ同化で再現する技術開発およびその結果を用いた海洋学の研究









