これまで詳しく調査されていなかったモンゴルの氷河の情報を記録

世界中に分布している氷河の情報を記録するために、世界の研究者は氷河インベントリ(氷河の位置、名前、面積などを記した台帳)を記述し、情報を共有化する体制を整えている。しかしながら、ユーラシア大陸の中央部にあるモンゴルの氷河については詳しい調査が行われておらず空白地域であった。そこで、ロシアとの国境に位置するアルタイ山脈の氷河について、現地観測や地形図、衛星観測をもとに詳細なインベントリを作成し、その空白地域を埋めることに成功したのがアルタイ山脈の「氷河インベントリ」だ。
アルタイ山脈の「氷河インベントリ」

モンゴル地域に暮らす人々への影響を考える上での重要なデータに

このインベントリの解析を通じてモンゴル地域では、過去50年で氷河面積が約30%減少したことも分かってきた。また、この地域の氷河の融解量や減少速度を観測する推定することにより、氷河から流れ出る河川地域の水資源や植生(陸上の植物の被覆状態)、生態系の変化の予測だけでなく、モンゴル地域に暮らす人々の生活への影響を考える上でも重要な基礎データとなっている。