統合・解析の概要
アジアのうちでも東・東南・南アジアはモンスーンアジアとも言われ、他の地域に比べて湿潤多雨ですが、
季節変化や年々変動に伴う乾湿の差が激しいところです。この地域の人間社会には、水が足りないこと(渇水)
と水が多すぎること(洪水)の両方の水問題があります。
この地域の水循環の変動はいろいろな時間空間スケールの現象がからみあっています。
時間について見ると、もちろん年周期(季節変化)が重要ですが、そのほか、とくに熱帯では、日周期変化と、
数十日の時間スケールをもつ「季節内変動」と呼ばれる変動が重要であることがわかっています。
渇水の被害を減らすための基礎研究として、グローバルなデータで季節内変動をつかむとともに、
ローカル(約100km以下)スケールの地形や日周期変化の影響を受けた降水分布がグローバルな
季節内変動に伴ってどう変化するかを知ろうとしています。
また、洪水の被害を減らすための基礎研究として、レーダーと雨量計の観測データを統合して
ローカルスケールの降水量をなるべく正確につかみ、それを水文モデルに与えて、河川流量を予測
する技術を開発しようとしています。
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