地球シミュレータES(第一世代)システム概要


受賞歴

ゴードンベル賞

ゴードン・ベル賞は並列計算技術の推進のために1987年にゴードン・ベル氏が創設した賞で、IEEEコンピューター協会によって運営されており、ハードウェアとソフトウェアの技術開発に貢献する分野で最高の成果を出したものに与えられます。


地球シミュレータを用いた15.2テラフロップスの地磁気ダイナモシミュレーション

平成16年11月

最高性能賞 (15.2Tflops)

受賞者
地球シミュレータセンター
計算地球科学研究開発プログラム
固体地球シミュレーション研究グループ
陰山 聡 グループリーダー

kageyama
共著者
亀山 真典研究員、藤原 了研究員、吉田晶樹研究員、兵藤 守研究員、津田 義典研究員

昨年度に続き、今年度も地球シミュレータを用いた固体地球分野で、最高性能賞を受賞しました。

受賞対象となったのは、地球磁場の起源を解明する地磁気ダイナモの高速シミュレーションです。

方位磁石(コンパス)が北を指すのは、地球が自分自身で磁場を作り出しているためです。地球内部には半径約3500kmの「コア」とよばれる領域があり、 コアの構成物質である鉄が対流運動をして、地球の磁場を作り出していると考えられています。
本研究では、「陰陽(インヤン)格子」と名付けた新しい格子系の上で、磁気流体力学方程式を高速かつ高効率で解く新たなシミュレーションコードを作成し、 地球シミュレータの特性を生かすよう最適化しました。 結果、地球磁場の特性を再現する地磁気ダイナモのシミュレーション計算を高速かつ高効率に実行できることが実証されました。

当機構の「地球シミュレータ」を用いた研究成果は、3年連続での同賞の受賞となります。

プレスリリース



146億自由度、5テラフロップス、2.5テラバイトの地球シミュレータによる地震シミュレーション

平成15年11月

最高性能賞 (5Tflops)

受賞者
海洋科学技術センター固体地球統合フロンティア研究システム 坪井誠司
カリフォルニア工科大学:Dimitri Komatitsch、Chen Ji、Jeroen Tromp
tsuboi

受賞対象となったのは、2002年11月3日、マグニチュード7.9を記録した米国アラスカで発生した地震の再現シミュレーションです。地球全体を一辺2.9kmの格子で54億個に分割し、地震波が世界各地に伝わる様子を正確に再現しています。

地球シミュレータの計算ノード243台(1944プロセッサー)を用いて、実効性能5テラフロップスを達成しました。(5テラフロップスとは1秒間に5兆回の計算が可能という意味です)


平成14年11月

地球シミュレータセンターの3つのグループが第1位~第3位を占めました。
「地球シミュレータ」上で行ったスペクトル変換法による全球大気大循環シミュレーション

実行性能部門最高性能賞 (26.58Tflops)

「地球シミュレータ」で行ったHPFによる核融合3次元流体シミュレーション

実行性能部門言語賞 (14.9Tflops)

「地球シミュレータ」で行ったフーリエスペクトル法による乱流直接数値シミュレーション

特別賞 (16.4Tflops)

詳しい情報

sc2002

set


戻る