平成15年度地球シミュレータ共同プロジェクト利用報告会
利用責任者名 : 住 明正 (東京大学 気候システム研究センター)
共同プロジェクトテーマ : 高分解能大気海洋モデルを用いた地球温暖化予測に関する研究
発表要旨
1.プロジェクトの目的
高分解能気候モデルを開発し、地球温暖化シミュレーションを実施し、地球温暖化予測の高度化を図る。その結果を解析し、従来の気候モデルによる地球温暖化予測の結果と比較することによって、地球温暖化予測における分解能の影響を評価するとともに、従来のモデルでは不可能であった、地球温暖化に伴う地域的な気候に関する影響評価、あるいは、異常気象に関する影響評価などを実施する。そして、その結果を、 IPCC 第4次報告書に反映させる。
2.今年度当初の計画
高精度気候モデルのバージョンを fix し、コントロールラン、1%増加ランを行うことを目標とした。
3.今年度得られた成果、および達成度
<成果>
高分解能気候モデルの基本的な部分は、昨年度末に完成したが、依然として、性能に不十分なところがあり、各物理過程の再調整などを行った。このようなプロセスは決して終わらない性質のものであるので、時間的な都合もあり、8月上旬で気候モデルの使用を fix し、気候モデルの安定性を見るために、長期ランを行った。長期ランは、現在の CO2 濃度で行うコントロールランを50年、 CO2 を年率1%増加させる CO2 ランを40年行った。
結果としては、
<達成度>
計算時間の不足、および、混雑のため、予定通りの進展は見られなかった。現時点では、一応、 CO2 1%増加ランが40年程度できたので、達成度は、70%程度と判断している。