平成15年度地球シミュレータ共同プロジェクト利用報告会
利用責任者名 : 岡部 寿男 (京都大学 学術情報メディアセンター)
共同プロジェクトテーマ : 並列処理言語 HPF(High Performance Fortran) を用いた大規 模並列実行の性能検証および新規機能の検討
発表資料 (4.76MB)
発表要旨
1.プロジェクトの目的
並列処理言語 HPF( HighPerformance Fortran) を用いた様々な分野での実応用のアプリケーション(大気、海洋、プラズマ、 FEM 、航空流体コード等)を地球シミュレータを使って大規模並列実行をし、詳細な性能検証を行う。また、地球シミュレータで高い実行性能を得るには、ノード間並列、ノード内並列、ベクトル化全てを考慮してプログラミングする必要があるため、ノード間並列を HPF で行った場合のプログラミング手法を検討する。
また、 HPF コンパイラ側の改良点を明らかにし、 HPF コンパイラの新規機能についても検討する。
2.今年度当初の計画
- NPB (NAS Parallel Benchmarks) や HPFBench Benchmark suite 等のベンチマークコードの評価を行う ( 平成 14 年度より継続 ) 。
- 実応用の大規模アプリケーションについて、様々な HPF でのコーディング技法を試し、評価する。
3.今年度得られた成果、および達成度
<成果>
- NPB の 5 つのコードに関し HPF/ES による最適な実装を求め、 MPI 版に近い性能を得た。さらに、 MPI 版との実装上の相違点を抽出し、現在の HPF/ES の問題点および求められる新たな言語仕様の検討を行った。
- 昨年度に引き続き、プラズマシミュレーションコード IMPACT-3D の実行を通じ、 HPF/ES の評価を行った。また、全球大気シミュレーションを HPF で記述する作業も行っている。
<達成度>
- HPFBench ベンチマークの評価は途上であるが、 NPB の評価 , MPI との比較は完了し、そこで得た知見は次年度に活用される。
- IMPACT-3D は実用段階へと移り、 ( 他プロジェクトにおいて ) いくつかの成果が出始めている。全球大気シミュレーションの HPF 化の作業は継続中である。