平成15年度地球シミュレータ共同プロジェクト利用報告会
利用責任者名 : 奥田 洋司 (京大学大学院 工学研究科)
共同プロジェクトテーマ : 地下空間における放射性核種移行と地下水挙動の大規模シミュレーション技術に関する研究
発表要旨
1.プロジェクトの目的
地層処分シミュレーションに必要な,放射性核種移行と地下水挙動に関する計算コードを地球シミュレータ上で最適化し,実サイトを模擬したフルスケールの詳細シミュレーションを, 100 万年スケールの長期間に関して実施し,処分場建設地選定に向けた安全評価に資する。また,当該分野における様々なシミュレーションを効率的に実施するための,大規模並列データ処理,大規模並列可視化,大規模並列線形ソルバー解法に関する共通的基盤を整備し,現在開発,整備中,あるいは今後開発されるシミュレーションコードを効率的に地球シミュレータ上で利用する環境を整えることを目的とする。
2.今年度当初の計画
( 1 )放射性核種挙動,地下水挙動シミュレーションコードの「地球シミュレータ」上での最適化を以下のコードについて実施し,テスト例題を使用して性能を評価する。
( 2 )有限要素法以外の各手法に関して,最適な可視化手法の検討,開発を実施する。
3.今年度得られた成果、および達成度
<成果>
( 1 ) GeoFEM -GW および GeoFEM -GWV のソルバー部分に ICCG/ マルチグリッドを適用し、 1PE で 2.4 GFLOPS (30% of the Peak, テスト例題 2M 自由度 ) を得た。
( 2 ) TOUGH2 :データ構造を RCM に変更してベクトル化を実施。ソルバー部分についてはベクトル化率 99.5% (テスト例題 1M 自由度)とした。
( 3 ) Virtual Repository, HLWRLG, HLWLBM :最適化および作業進行中。とくに, HLWRLG, HLWLBM についてはベクトル処理への対応が不十分でありベクトル化効率を上げるための計算処理方式の変更を検討中。
<達成度>