平成16年度地球シミュレータ研究プロジェクト利用報告会

利用責任者名 : 植田 洋匡 (京都大学 防災研究所)

プロジェクトテーマ : 広域水循環予測システムの高度化

PDF 発表資料 ( 2.38MB)

発表要旨

1.プロジェクトの目的

  本共同研究は、京都大学防災研究所、防災科学技術研究所を中心とした共生PJ課題5グループの水循環研究と地球フロンティアの全球気候モデル研究を連携させることで、全球的な水循環に関するメカニズムとその変動の解明と、全球的気候変動を考慮したアジアモンスーン地域の領域規模水循環、流域規模水循環の解明および予測のため、次のモデル実験を行うことを目的とする。

  1. 大気・海洋大循環モデルによる実験
  2. 領域規模水循環モデルによる実験

2.今年度当初の計画

  1. 大気・海洋大循環モデルによる実験
    15年度に統合化を図った各種予測モデル(高解像度大気海洋結合モデル、広域水収支モデル等)を用いて、植生変化に対する長期計算、中国長江流域の自然変動及び土地利用変化に伴う水災害の変化について予測計算を行う。
  2. 領域規模水循環モデルによる実験
    15年度研究に引き続き、領域/局所水循環モデルの構築と検証を進め、アラビア半島について緑化システム位置候補地の選定および緑化に伴う気候、水文変化、特に降水量増加特性(「森は雲を呼ぶ」)の検証を行う。

3.今年度得られた成果、および達成度

<成果>

  1. 大気・海洋大循環モデルによる実験
    • 高解像度大気海洋結合モデル(T213)の現時点での植生分布による20年ランとインドシナ半島の森林を耕作地にした場合のシナリオ実験を実施しているが前者の設定、シミュレーションがほぼ完了した。
    • 各種予測モデルの統合の改善を図っている。
  2. 領域規模水循環モデルによる実験
    • アラビア半島の地上観測データおよび衛星解析データを利用して、領域/局所水循環モデルの改良と検証を、ほぼ、完了した。
    • 紅海沿岸の砂漠を緑化した場合の降雨量変化について、モデル実験を実施中である。

<達成度>

上記1、2について、当初計画どおり、目標を達成している。