平成16年度地球シミュレータ研究プロジェクト利用報告会

利用責任者名 : 坪井 誠司 (海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター)

プロジェクトテーマ : 全地球弾性応答シミュレーション

PDF 発表資料 ( 2.18MB)

発表要旨

1.プロジェクトの目的

  1. 現実的な三次元地震波速度構造モデルを取り入れた地球内部モデルに対する高精度理論地震波形の計算プログラムの開発
  2. 高精度理論地震波形を用いた地球内部三次元地震波速度構造モデルのインバージョン手法の開発
  3. 開発した手法による地球内部三次元地震波速度構造モデルの決定

2.今年度当初の計画

  1. 特徴的な地球内部構造を起源とする地震波のモデリングによる地球内部構造モデルの評価
  2. 日本付近で起きる地震による地震波のモデリングによる震源過程モデルの検証
  3. 波形インバージョンによる高精度な地球内部三次元地震波速度構造モデルの決定

3.今年度得られた成果、および達成度

<成果>

  1. 2002年アラスカ地震の際に励起された地震波が、ロッキー山脈を通過する際に山脈の地下構造により散乱されることを精密にモデル化し、観測波形との比較から山脈下の構造をより正確に求めることが出来ることを示した。
  2. 2003年十勝沖地震及び、2004年紀伊半島南東沖地震について有限の断層面上における破壊の伝播を考慮した震源過程モデルに対して、3次元地球モデルを用いた地震波形記録を計算し、観測との比較から震源過程モデルの妥当性について検証した。
  3. 日本海の下で発生した深発地震による地震波を日本列島の地震観測点で観測した記録について、地球内部の地震波速度不連続面で反射した波の観測と理論との比較により、不連続面の形状を決定した。
  4. 2003年の前半に世界で起きたマグニチュード6.5以上の地震について理論地震波形記録のデータベースを作成した。

<達成度>

理論地震波形記録の計算については、ほぼ当初の目標を達成した。