■発表要旨
1.プロジェクトの目的
本研究はヒートアイランドの現象実態と対策効果を把握するため、ヒートアイランドの数値モデルの開発を行うことを目的とする。既往の大気モデルにおいては都市を平坦面と見なして運動量、熱、湿気の輸送方程式が構築されており、県境、国境を超えた大きなスケールを対象にした現象究明の検討が行われている。一方、実際の都市空間では建物の凹凸が歴然と存在し都市の表面はガラスやアスファルト等の多彩な建材で構成され、都市活動で消費されるエネルギーは熱に変わり都市を暖める。ヒートアイランド現象は地球全体から見れば微細なスケールであるが、このスケールの環境をしっかり把握することは都市居住の設計を推進する上で極めて重要な視点である。
2.今年度当初の計画
今年度は水平5m解像度で10km四方のCFD解析を行うことを目標とする。まず、10ノード以内の試計算として5km四方の解析を実施し、その結果を見てから10km四方に拡張する。現在、下記1)~3)を実施したところである。
- CFD解析の入力データの整備
- 5km四方のCFD解析の実施(10ノード以内)
- 並列化効率の向上作業(40ノード)
- 10km四方のCFD解析の実施(20~40ノード)
3.今年度得られた成果、および達成度
<成果>
5km四方の解析結果を中心として国際会議や関連学会において約10件の発表を行った。
- 優秀発表賞を受賞(第4回独日都市気候学会議、2005.12、小松信義氏が発表)
- 新聞報道(朝日、読売等の一般紙、3件)
- 科学番組(NHKサイエンスゼロ)
<達成度>
今年度計画していた詳細作業の達成度を以下に示す。
- CFD解析の入力データの整備 ・・・ 70%
- 5km四方のCFD解析の実施(10ノード以内) ・・・ 100%
- 並列化効率の向上作業(40ノード) ・・・ 50%
- 10km四方のCFD解析の実施(20~40ノード) ・・・ 0%