平成18年度地球シミュレータ研究プロジェクト利用報告会

プロジェクトテーマ : 大規模シミュレーションによる原子炉内複雑熱流動挙動予測に関する研究

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発表要旨

1. プロジェクトの目的

本プロジェクトは2つのシミュレーション研究からなり、それぞれの目的は次のとおりである。

(1)原子炉内複雑熱流動挙動の大規模シミュレーション
原子炉における複雑二相流挙動の詳細を大規模シミュレーションによって明らかにし、シミュレーションを主体とした新しい炉心熱設計手法を構築する。
(2)稠密燃料集合体内単相乱流直接シミュレーション
稠密格子燃料集合体サブチャネルを対象にして単相乱流直接シミュレーションを行い、壁乱流の微細構造を明らかにする。また、実験が困難な広範囲なレイノルズ数領域に対する乱流データベースを構築する。

2. 今年度当初の計画

(1)原子炉内複雑熱流動挙動の大規模シミュレーション
原子炉燃料集合体内における水-蒸気沸騰流挙動の詳細を大規模シミュレーションによって明らかにする。
(2)稠密燃料集合体内単相乱流直接シミュレーション
原子炉燃料集合体サブチャンネルを模擬する偏心アニュラスチャンネル内における単相流乱流の微細構造を大規模シミュレーションによって明らかにする。

3. 今年度得られた成果

(1)原子炉内複雑熱流動挙動の大規模シミュレーション
燃料集合体サブチャネルを対象にした燃料棒出力分布に依存する沸騰流挙動定量化に成功し、シミュレーションを主体とする炉心熱設計手法開発を大きく前進できた。
(2)稠密燃料集合体内単相乱流直接シミュレーション
偏心アニュラス断面における二次流れの周期的な発生と長時間平均場における二次流れの消滅の確認、局所層流化遷移の現象解明などの進展をみた。