ヒートアイランドの数値モデルの開発
Development of a numerical model of urban heat island
足永 靖信
Yasunobu Ashie
本研究はヒートアイランドの現象実態と対策効果を把握するため,ヒートアイランドの数値モデルの開発を行うことを目的とする.地球シミュレータを都市環境問題に適用することにより,都市空間内を細かく解像しつつ,広域で都市の発生熱の拡散状況を把握する.
本研究は,ヒートアイランド緩和に有効とされる都市の風の道の存在を数値解析で科学的に実証する世界初の試みであり,社会的,行政的な観点からも印象的な解析結果が期待できる.昨年度までに300ノードの最適化作業を実施し,23区全域に解析範囲を拡張した.2008年度は,23区の解析を更に継続し,計算結果の分析作業を推進する.
23区全域を対象とした夏季日中の解析結果(水平5mメッシュ,総メッシュ数50億)の分析作業を実施した.計算結果から,500m街区における都市情報(緑被率,建ぺい率,建物高さ,標高等)と環境要素(地上近傍の風速,気温等)をデータベース化し,統計分析から地区類型化を試みた(都心高層地区、郊外住宅地区、工場地区など6類型).そして,類型街区毎に微気候の特徴を整理した.
中高生の社会科の補助教材(社会科担当教師向け)で地球シミュレータの解析結果が紹介された.東京の風の状況とヒートアイランドの話題について取り上げたものであり,一般向けに計算結果の表現方法が工夫されている.帝国書院(中学校3万部配布、高校7千部配布)による.
概ね予定通りである.80%.(3D描画など今後進める)