平成24年度 地球シミュレータ利用報告会

ヒートアイランドの数値モデルの開発

発表資料 (3.1MB)

1. プロジェクト名

ヒートアイランドの数値モデルの開発

Development of a Numerical Model of Urban Heat Island

2. プロジェクト責任者名

足永 靖信 (国土交通省 国土技術政策総合研究所)

Yasunobu Ashie

3. プロジェクトの目的

本研究はヒートアイランドの現象実態と対策効果を把握するため、ヒートアイランドの数値モデルの開発を行うことを目的とする。既往の大気モデルにおいては都市を平坦面と見なして運動量、熱、湿気の輸送方程式が構築されており、県境、国境を越えた大きなスケールを対象にした現象究明の検討が行われている。一方、実際の都市空間では建物の凹凸が歴然と存在し都市の表面はガラスやアスファルト等の多彩な建材で構成され、都市活動で消費されるエネルギーは熱に変わり都市を暖める。これらの都市的効果の集積はヒートアイランド現象を引き起こしており、集中豪雨の発生等の問題が指摘されている。ヒートアイランド現象は地球全体から見れば微細なスケールであるが、このスケールの環境をしっかり把握することは都市居住の設計を推進する上で極めて重要な視点である。

4. 今年度当初の計画

1) 非定常都市CFDモデルによる東京地域の解析
 2) 香港地域のCFD解析

5. 研究計画に沿った利用状況度

4. 1) 2)のシミュレーションを実施中である。

6. 今年度得られた成果、 および達成度

成果

東京23区解析の結果をマップに集約し、国交省研究会の風の道ガイドラインへ反映。
地球シミュレータ解析の研究実績により、文部科学大臣表彰を受賞(2012.4)。

達成度

(年度当初の研究計画を全て達成した場合を100% / 複数の目標があった場合は、それぞれについて達成度を数値で記載)

50%

7. 計算機資源の利用状況

計算機資源の利用状況

十分に利用できていないが、今年度中に集中利用する。

チューニングによる成果

(ベクトル化、 並列化チューニング等、 計算機資源を有効利用するために行ったこととその効果を記載)

該当なし。

計画的に利用できていない場合、その理由

計算要員の確保のために業務契約が必要であり、契約時期が利用状況に影響する。

8. 新聞、雑誌での掲載記事

足永靖信:ヒートアイランドを抑制する都市の「風の道」、建築技術、pp. 162-165 、2012年12月