高度計算表現法研究グループ / VR可視化環境

BRAVE:image

通常、可視化により出力される画像は、コンピュータのディスプレイや印刷された紙の上に二次元の画像として描かれます(図1)。しかし、地球シミュレータで計算されるような奥行きを持つデータを可視化する場合、二次元の画像からだけではそこで起きているさまざまな現象の一部しか観察することができません。例えば、台風がどのように渦を巻いているのかを観察したくても、一枚の画像からではその全てを知ることはできないのです。

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図1 二次元画像による可視化例

もし、私たち自らがデータの仮想世界に直接潜り込んで、時には内側から、時には外側からといったように、あらゆる角度から自由に観察することができれば、相互に絡み合い隠れている情報の中から新しい発見をすることも可能となるでしょう。

そこで、私たちのグループではバーチャルリアリティ可視化装置BRAVEを使って、地球シミュレータで計算されたデータの新しい表現方法を研究しています。BRAVEとはBooth for Resolving Aspects of Virtual Earthの略で、CAVEシステムと呼ばれるVR可視化装置です。このBRAVEという名称には、「地球シミュレータの中に生み出された“仮想地球”を立体映像を使って再現し、自然現象のあらゆる側面を解明することができる部屋」、という意味が込められています。

BRAVEでは、高速なグラフィックスワークステーション(12プロセッサ, 主記憶24GB, ストレージデバイス1TB)で生成された立体映像を、立方体状に組まれた一辺の大きさが3mと大型のスクリーンに出力することにより、仮想空間に対する高い没入感を得ることができます。

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図2 BRAVEによる可視化例

BRAVEを使用することにより、可視化したシミュレーションデータをまるでそこに実体があるかのような感覚で、さまざまな角度から観察したり解析することで、どのような現象が起きているのかがわかりやすくなります。

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