更新:2011年07月01日

研究の概要

アンサンブル解析システム: シミュレーション技術を応用する

大気や海洋の流れを再現するためのコンピュータプログラムを「モデル」と呼びます.モデルは, 物理法則に基づいて,時空間的に均質なデータを作り出します.モデルによるシミュレーションと観測とを組み合わせる(解析する)ことにより,より正確かつ使いやすい解析データセットをつくることができます. このようなデータセットは,気候変動の分析対象やシミュレーションの初期値として利用されています.

私たちは,同化手法としてアンサンブル手法を採用し,外部の研究者とともに,その改良に努めています. アンサンブル手法では複数の解析が得られ,そのばらつきは解析値の誤差を示しています.旧来の手法では,解析値が信頼できるかどうかという情報は十分に提供されていませんでした.

時々刻々変化する解析誤差

図2: 2005年7月17日 0 UTC (世界協定時、日本時9時) における850 hPa (上空約1,500 m) での風 (→) と東西風の解析誤差推定値 (色). 寒色系の領域では、観測が十分等の理由で誤差が小さい. 暖色系の領域は, 比較的観測が少なく, 台風等の擾乱の影響で誤差が大きいと推定される. この分布は, 時々刻々変化する.