近年、レーザー冷却技術を駆使して中性ボース原子の気体を 1μΚ以下まで冷却することが可能になり、多数の原子が最低エネルギー準位を占める「ボース=アインシュタイン凝縮」が観測されるようになった。このよう な極低温気体は多体問題でありながら、その物理的特性は2原子間あるいは3原子間の相互作用に強く依存する。セミナーでは、この中でも最も難しい問題の一つである3原子衝突問題を取り扱い、この問題の量子力学的な数値解法について述べる。
また、フェルミ原子の3原子問題にも触れ、ボース原子の場合との相違についても論じる。