2011年4月より2年間にわたり,日本学術振興会から支援を受けてインペリアル・カレッジ・ロンドン航空工学科Christos Vassilicos教授のもとで研究を行ってきた.
その一つの大きな成果として,高レイノルズ数域における微小慣性粒子の乱流衝突統計量のレイノルズ数依存性を世界で初めて見つけたことが挙げられる.
当該分野としては世界最大の計算によって,従来のレイノルズ数を大きく上回る高いレイノルズ数における乱流衝突統計量を得ることに成功した.
これによって初めて,レイノルズ数依存性を見つけることができた.
ある程度レイノルズ数が高い場合には乱流衝突統計量にレイノルズ数依存性はないと予想されてきたが,本成果はその常識を覆す.
例えば,雲乱流は極めて高いレイノルズ数を持つ.レイノルズ数依存性の有無は,そのような高いレイノルズ数流れにおける衝突頻度を予測する場合に特に重要となる.
本セミナーではこの成果を中心に,留学成果を報告する.