第11回地球シミュレータ シンポジウム
このシンポジウムは終了いたしました。 多数のご来場、真にありがとうございました。

 

第11回地球シミュレータ シンポジウム
   -さらなる社会・未来・安心への貢献をめざして-

  • 日時:平成25年9月12日 (木) 13:00~17:30 (12:00開場)
  • 場所:秋葉原コンベンションホール (定員300名)
       千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル2F (JR 秋葉原駅 徒歩1分)
  • 主催:独立行政法人海洋研究開発機構
  • 後援:文部科学省

  • ● シンポジウム開催報告

     開演直後より定員294席ほぼ満員となる盛況の中、今村勉 特任参事が「開会の辞」を述べ、篠崎資志 文部科学省研究開発局 環境エネルギー課長より来賓挨拶をいただいた後、木本昌秀 東京大学大気海洋研究所 副所長より「気候変動予測と地球シミュレータ」と題し、「地球シミュレータ」を利用した日本の研究者コミュニティが、これまでにない多数の数値実験を通じてモデルの性能を画期的に向上させ、日本の気候モデリングの実力を一挙に世界の最先端へと押し上げた事、そして今後、最新科学にもとづく気候・環境の監視・予測情報を国民へ提供し社会の安心へ貢献する必要性等の講演が行われました。続いて、石川洋一 地球情報研究センター データ統融合・付加価値グループリーダーより「データ同化によるシミュレーションと観測の融合」と題して、活用しやすいデータセットを作成し現実の社会への貢献を目指す「データ同化」についての講演が行われました。3番目の講演は、樋口知之 統計数理研究所 所長より「ビッグデータと統計学をつなぐもの」と題し、ここ数年、様々なメディアに登場し注目を浴びているキーワードである「ビックデータ」を取り扱う研究手法が今後の科学技術や私たちの生活を大きく変える可能性について講演が行われました。
     最後の講演は、金田義行 地震津波・防災研究プロジェクトリーダーより「先進的地震津波シミュレーションの進捗」と題して、南海トラフや首都圏直下型地震など、今日の日本における最大級の防災・減災的課題について、現在の研究の進捗状況、今後必要となる計算科学技術インフラのあり方と位置付け等についての講演が行われました。
     休憩時には、会場前ホワイエにおいて「地球シミュレータ」を利用した研究成果のパネルや動画の展示が行われ、参加者の方々が説明員に熱心に質問される姿が見うけられました。
     休憩後、渡邉 國彦地球シミュレータセンター長を司会として、新野宏 東京大学大気海洋研究所 副所長/気象学会理事長を初めとした各研究分野のパネリスト6名が、「これからの地球科学における地球シミュレータの役割」と題したパネルディスカッションを行いました。「京」コンピュータや次期フラッグシップマシンが計画されている現状においても、地球科学分野における「地球シミュレータ」の優位性や重要性、そして次期「地球シミュレータ」に対する期待等が述べられました。
     シンポジウムの最後に渡邉センター長より、「地球シミュレータ」に求められているものは、第一に人の役に立つ事、その為には巨大な計算と言うより、多くの計算が出来る事が必要だと言う印象を受けた。これは他分野には無い地球科学独特の特徴であり宿命だと思う。また計算能力において「地球シミュレータ」に、日本一とか世界一とかを求めるつもりないが、本当に人の役に立とうと考えたら、より大容量の計算能力は必要なる。そして研究開発や人財育成するためには、小回りの利くマシンこそ必要。また研究者コミュニティとの連携も重要。こう言う事を踏まえて、可能であれば次の「地球シミュレータ」を、その様な計算機にして行きたいとの閉会の辞を述べました。
     現在においても「地球シミュレータ」が、我が国の地球科学技術分野の中核的なインフラとして活用されている事、また今後も研究者コミュニティはもちろんの事、広く一般からも、更なる社会の安全・安心に貢献するスーパーコンピュータとして、大きな期待を受けている事を感じたシンポジウムとなりました。

● 配布資料


● プログラム  講演名をクリックすると発表資料のPDFがご覧頂けます。

 12:00開場・受付開始
 
 13:00 - 13:05開会の辞
  平 朝彦(海洋研究開発機構 理事長)
 
 13:05 - 13:10来賓挨拶
  文部科学省
 
 13:10 - 13:50講演1:気候変動予測と地球シミュレータ
  木本 昌秀(東京大学大気海洋研究所 副所長)
 13:50 - 14:30講演2:データ同化によるシミュレーションと観測の融合
  石川 洋一(海洋研究開発機構 地球情報研究センター データ統融合・付加価値グループリーダー)
 
 14:30 - 14:50休憩
 
 14:50 - 15:30講演3:ビッグデータと統計学をつなぐもの
  樋口 知之(情報・システム研究機構 統計数理研究所 所長)
 15:30 - 16:10講演4:先進的地震津波シミュレーションの進捗
  金田 義行(海洋研究開発機構 地震津波・防災研究プロジェクトリーダー)
 
 16:10 - 16:25休憩
 
 16:25 - 17:25パネルディスカッション:これからの地球科学における「地球シミュレータ」の役割
  ◯ 司会
   渡邉 國彦 (海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター長)
  ◯ パネリスト
   新野 宏  (東京大学大気海洋研究所 所長/日本気象学会 理事長)
   木本 昌秀 (東京大学大気海洋研究所 副所長)
   金田 義行 (海洋研究開発機構 地震津波・防災研究プロジェクトリーダー)
   鳥海 光弘 (海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域長)
   深澤 理郎 (海洋研究開発機構 地球環境変動領域長)
   木村 富士男(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 次世代モデル研究プログラムディレクター)
 
 17:25 - 17:30閉会の辞
  渡邉 國彦(海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター長)
 

● 会場アンケート



● 会場風景



開演直後より、定員294席、ほぼ満員となりました


講演1:木本教授


講演2:石川GL


講演3:樋口所長


講演4:金田PL


休憩時のパネルセッションの様子


パネルディスカッションの模様