普段何気なく吸っている空気の中には、色々な種類の化学物質が含まれていて、私達の健康や生活に悪影響を及ぼすことがあります。
その化学物質がどのように作られたり、運ばれたりしているかをコンピュータを使って計算しています。
化学天気図予報では、その結果を調べて見ることができます。
光化学オキシダント・オゾンとは?
光化学オキシダントとは窒素化合物などの汚染大気の光化学反応で生じる酸化性物質の総称です。肺機能に害がある。単にオキシダントとも呼ばれる。(理化学辞典より)
オゾン・アセトアルデヒド・ホルムアルデヒド・・・などの化学物質の総称であるが、主成分はオゾンである。
成層圏に(高度10kmから45km)程度に存在する「オゾン層」は紫外線を防いでくれるため、人間や陸上生物にとってはとても有益である。 しかし地上付近に存在するオゾンは、光化学スモッグの原因であり大気汚染を引き起こすため、対流圏ではオゾンの増加が好ましくない。
計算しているものの例
オゾン(単位:ppm)
太陽からの光のうち、人間にとって有害な紫外線をとりのぞいてくれる化学物質です。 さいきんではごく少量のオゾンを電気などを 使って発生させる「オゾン脱臭」というもの が、匂いをとるのにも使われたりもします。 ただし、この化学物質自体も体にとってはあまりよくありません。 自動車の排気ガスに光があたって作られることもあるので、 「光化学オキシダント」などとよばれることもあります。地表での濃度が 120ppbv をこえると「目が痛く なる」「喉が痛くなる」などといった影響が表れてくるといわれています。
一酸化炭素(単位:pptv)
ガソリンなどが燃えたあとには、そのほとんどは二酸化炭素になりますが、完全に酸化されなかったごく一部が一酸化炭素になります。
一般的に、自動車が多かったり、工場がたくさんあったりして、空気が汚れていると多くなります。また、人間にとっても有害で、あまりたくさん 吸うと赤血球が血液の中の酸素を運べなくなってしまうせいで、死んでしまうこともあります。
窒素化合物(単位:pptv)
空気のほとんど (4分の3くらい) は窒素という気体ですが、 これが燃えると窒素化合物というものになります。
一酸化窒素、二酸化窒素などいろいろな化学物質をまとめたものですが、新聞などでは NOx (ノックス) と書かれることもあります。トラックなどのディーゼル車から出てくるものは光化学オキシダントの原因にもなります。
硝酸(単位:pptv)
窒素化合物が雲の粒に溶け込んだりして作られます。酸性雨を降らせるもとになる化学物質の一つです。
用語辞典
酸性雨
ふつうの雨は中性か、弱い酸性ですが、硝酸などがとけ込むと非常に強い酸性の雨が降ることがあります。これが酸性雨とよばれるもので、ひどいときには森の木がすべて枯れてしまったりします。
ppbv(ぴーぴーびーぶい)
percentage per billion in volumeを略したもの。 1ppbvとは、縦、横、高さがそれぞれ10mの箱の中の空気に、1立方cmの化学物質が混じっている状態のこと。
ちなみに「パーセント」の「セント」 は 100 を意味します(アメリカの通貨が 100セント=1ドルというのも同じ言葉から来ています)が、
「ビリオン」とは 10億 のことです。つまり、1 パーセントが 100分の一なら 1 ppbv は 10 億分の一、ということです。