「地球46億年目のハードル」 母なる星・地球。46億年もの悠久の歳月をゆっくり進化してきたこの星も、近年、人間活動に起因する影響が明確に現れ始めています。わたしたちに様々な恩恵を与えてくれる自然環境は、二酸化炭素などの温室効果気体の増加、フロン放出による成層圏オゾンの減少、熱帯林を始めとする森林の減少などで、その影響が懸念されています。また、現代社会は、地震や火山噴火、異常気象などの自然災害に対しても脆弱で常にその脅威にさらされています。
地球の豊かな自然と生態系を守り、自然と調和した豊かな社会を築くためには、地球環境のメカニズムを解明し、変動を予測し役立てていくことが必要です。高い精度の地球変動予測が可能となれば、地球環境問題や自然災害に対し適切な対応ができるばかりか、水資源の適切な管理、農林水産業への活用など自然現象を社会経済活動に有効に利用できることにもなり、人類の生活に限りない好影響を与えることが期待されます。
このような背景の下、科学技術庁(現「文部科学省(MEXT)」)の航空・電子等技術審議会地球科学技術部会報告「地球変動予測の実現に向けて」(平成8年7月)において地球変動の解明と予測を実現するために、プロセス研究、観測システム、シミュレーションの3つの機能が一体となった研究開発の必要性が提言されました。
このうちプロセス研究(モデル研究)を実施するため、宇宙開発事業団(現「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」)と海洋科学技術センター(現「海洋研究開発機構(JAMSTEC)」)は、 「地球フロンティア研究システム」という共同研究プロジェクトを平成9年10月に発足させました。
「地球フロンティア研究システム」は発足から7年が経ち、平成16年7月より、海洋研究開発機構の新体制下において、「地球環境フロンティア研究センター」として、再スタートを切りました。今後も、地球変動研究におけるセンター・オブ・エクセレンスをめざし、「地球変動予測の実現」を目標として研究活動をしていきます。また、科学技術の国際協力の拠点として、今後はさらに国際共同研究や、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)やWCRP(世界気候研究計画)などの評価プロジェクトへの積極的な貢献を行っていきます。 |

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