 遠藤 伸彦
水循環予測研究領域
Dr. Nobuhiko Endoh
Hydrological Cycle Research Program |
1998年10月1日に水循環予測研究領域に赴任してきました。
広域水循環グループに所属し、主にチベット高原とその周辺地域の熱・水循環の解析に取り組んでいます。
チベット高原の存在がモンスーン循環の形成・維持に重要なことはよく知られている事実ですが、チベット高原上での熱・水循環については解明すべきことが多いのが現状です。1993
年のCREQ と1996 年からのGAME/TIBET と二回のプロジェクト観測から、春季には顕熱フラックスによる大気加熱だけでなく地表付近の凍土の融解に、一方モンスーン季には地表面蒸発にエネルギーが消費されることを明らかにしました。また、日中に可降水量が減少し、夜間に可降水量が増加するとともに大気下層で水蒸気が蓄積される現象が観測され、既存データの解析などから熱的局地循環による水蒸気輸送に関連した現象である可能性を示唆する結果が得られつつあります。
またチベット高原内の熱・水循環だけでなく、アジアモンスーンの季節進行の理解という大きな課題の中で、チベット高原と熱帯循環、中高緯度偏西風循環の相互作用を解明してゆきたいと考えています。 |