コロンビア大学国際気候予測研究所との研究員交流

 地球フロンティア研究システムは“地球変動予測の実現”を目標として研究活動を展開中で、他の研究機関とも連携協力を行っています。今回は、訪問研究員として、コロンビア大学国際気候予測研究所(IRI )において研究を行った気候変動予測研究領域の鍵本研究員に当時の様子を語って頂きました。




鍵本崇(気候変動予測研究領域)



ロンビア大学国際気候予測研究所[*](以後IRI と呼びます)は1996 年暮れに米国大気海洋庁の出資のもと設立された国際研究所です。ニューヨーク州とニュージャージー州の境に位置する、コロンビア大学Lamont-Doherty Earth Observatory の敷地内にあり、ハドソン川を臨む景色の綺麗な場所に建てられております(写真1 )。支援スタッフを含めて総勢50 人強の人で構成されており(写真2 )、主にEl Nino をはじめとする様々な気候変動現象が人類やそれを取り巻く環境に与える影響について研究し、またそれを予測し社会に貢献することを目指しております。

写真1 :国際気候予測研究所の建物(MONELL ビル)。建物の向こう側にハドソン川が流れている。


 地球フロンティア研究システムは気候研究の更なる発展を目指し、1999年12 月にIRI と研究員交流プログラム協定を締結しました。地球フロンティアからの第一号の訪問研究員が私です。IRI ではZebiak 博士の指導のもと、北太平洋における海水温度の十年変動やEl Nino 現象の振幅変調について研究しました。

 前者はZhang 博士と協力して行っていた研究で、近年多くの研究者が注目しているテーマでもあります。 海洋大循環モデルで再現された過去52 年分の海洋の状態を解析し、この現象のメカニズムを理解する足掛かりを築くことができました。後者については、時間的余裕がなく大したことができずに終わり大変残念でした。

写真2 :MONELL ビル玄関前での記念撮影(2000 年7 月24 日)。


 さて第一号は何かと大変です。私の仕事が今後の両機関の関係にも影響するからです。一年という短い期間でしたが、できる限りの努力をしてきたつもりでいます。近い将来、二人目がIRI を訪問しますし、IRI からの訪問もあることでしょう。研究者交流プログラムが末長く続き、両機関の切磋琢磨によって、お互いが益々発展していくことを期待したいと思います。

[*]http://iri.columbia.edu/




ESTO(地球科学技術推進機構)の事業紹介

国際宇宙ステーション(ISS )での地球映像取得に係る作業支援
 ESTO(地球科学技術推進機構)はISS 軌道上から高精細度テレビジョンカメラを用いた地球映像取得実験の関連作業をNASDA (宇宙開発事業団)から受託し支援しています。

本実験はISS の早期利用の一環としてNASDA が計画した宇宙実験のひとつで、ロシアサービスモジュールに滞在中の宇宙飛行士がカメラを操作することにより効率的な地球の映像取得をねらったものです。

 ESTO の支援内容は、撮影シナリオの検討、撮影対象/時間、カメラや関連機器の設定条件の明確化などで本実験を計画的に実行するために重要なものです。また、確実なカメラ操作と撮影が行われるために、筑波とモスクワで行われたロシア人宇宙飛行士への訓練作業も手伝いました。撮影は今年の秋から開始され1 年間の長期にわたるもので、地球上の季節変動や突発的な自然現象を宇宙から撮影記録できると期待されています。

写真提供:NASDA ・NASA ・NHK


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