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Program Activity

領域ニュース


 

気候変動予測研究領域

  4月より待望の地球シミュレータが動き出した。現在、地球フロンティア研究システムでは地球シミュレータセンターとの共同研究が活発に行われている。


  気候変動予測研究領域では、特に山根、鍵本両研究員がその先導的役割を担ってきた。山根研究員はCCSR(東京大学気候システム研究センター)/NIES(国立環境研究所)モデルを基に開発されたAFES と呼ばれる大気大循環モデルをT639 やT1279(それぞれ約20km、約10kmの水平分解能)の超高解像度で駆動し、台風や梅雨前線などのメソスケールの現象を全球領域で精密に計算することを目指している。

  一方、鍵本研究員はプリンストン大学海洋大循環モデルを基としたPFES と呼ばれるモデルを用いて、水平分解能1/10°で極域を除く全球海洋の状態を詳細に再現することを試みている。初めて顕微鏡を覗いた時のような驚きを共有する日も近い。

水循環予測研究領域

  5月22〜24日にさいたまで開催された日本気象学会春季大会に、領域長の安成を始め、木村、藤吉グループリーダ、山岬、高田、鈴木、遠藤、徐、福富、吉兼、岩渕らが発表を行った。


  陸面グループでは、馬が7月にニュージーランドで行われたWestern Pacific Geophysics Meeting 2002に参加し、モンゴル乾燥半観測地域に関する発表を行った。雲・降水グループでは、4月23〜26日に中国の海南島で行われた日中豪雨研究ワークショップに藤吉が参加し、梅雨前線上に発生したメソ擾乱のモデル比較実験の結果を発表した。5月20〜24日にはカナダのカナナスキスで開かれたGCSS (GEWEX CloudSystem Studies)のワークショップに中村が参加し、冬季日本海で寒気吹き出し時に観測される擾乱に伴う雲に関して、シミュレーションの結果を発表した。


  4月から岩渕が雲・降水グループの研究員として参加している。雲の放射特性に及ぼす3次元放射伝達の効果に関して、観測とモデルの両面からの研究を推進している。

地球温暖化予測研究領域

  古気候グループに新しく研究員として入られた、ジュリア・ハーグリーブスさんを紹介します。

ジュリア・ハーグリーブス研究員


  丁度一年前、地球フロンティア研究システム温暖化予測研究領域の古気候研究グループに客員研究員として入りました。ここに来る前は、イギリスのリバプールの近くのプラウドマン海洋研究所で6年間、気候変化の影響と沿岸環境への影響に重点を置いて、海洋表面波について研究していました。

  イギリスの研究所を休職していた去年1年間は、氷河期終了に関する理解を目的とした古気候データの解析を行いました。今年の4月に地球フロンティアの研究員として働き始めてから、グループ内の研究に更に深く関わるようになりました。特に、過去50万年間の古気候データに見られる大規模な気候変動についての、メカニズムとフィードバックの理解に興味があります。専門的には、モデルとデータの比較を多く行っています。

大気組成変動予測研究領域

  4月29日-5月3日のゴールデンウィークの真っ直中にホノルルで開かれた"Air Pollution as a Climate Forcing: Workshop"に領域長の秋元が出席した。会場はハワイ大学のEast West Centerの会議室。NASA, NOAA, EPAなどのスポンサーと並んでIPRCの共催で、IPRCのスタッフが100名余りの参加者の世話をしてくれた。

  テーマは二酸化炭素以外の地球温暖化関連物質であるメタン、オゾン、エアロゾルといった大気汚染物質と気候変動との関係で、大気化学、対策技術、健康影響にまでわたる幅広い範囲での発表が行われた。会議の合間にはフロンティアのIPRC勤務の日本人全員とお会いし、またレセプションではDirectorのDr. McCrearyと話ができ、これまで普段は領域の違いからほとんど知ることがなかったIPRCに直に触れることができたのも大きな収穫だった。

 

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