
気候変動予測研究領域 変動モデル研究グループ
福田 久
去年の10月から第一領域のほうでお世話になっています。今までは、沿岸の潮流モデルを有明海や関門海峡などを対象に研究していました。地球フロンティアに入ってからは、日本沿岸海域の海況予測可能性の問題(Japan Coastal Ocean Predictability Experiment, 略して J-COPEと呼びます)を始めることになりました。これには、潮流だけでなく外洋で起こる現象の理解も必要となるので大変ですが、第一領域のほかの方々とも協力して何とかがんばっていきたいと考えています。現在行っていることは、日本付近の海域を高解像でシミュレーションするためのモデル作りで、PVM(並列仮想マシン)を利用した「多重入れ子モデル」の開発を行っています。沿岸海域は人間活動の集中する場所であり、このようなモデルが今後の社会の役にたつことを願っています。

国際北極圏研究センター(IARC)
北内英章
今年の2月から国際北極圏研究センター(IARC)でお世話になってます。と言っても現在は東京拠点で研究をしています。夏頃までにはアラスカに移る予定です。以前の研究分野は地球流体力学で、特に地球磁場の生成メカニズムを調べてました。地球磁場は、外核の熔融鉄の対流運動が駆動するダイナモ機構によって生成維持されると考えられています。そこで、この外核の熔融鉄の対流運動を模した回転球殻内の3次元磁気流体モデルを直接数値的に解き、得られた数値解を解析することで熱対流場の構造、磁場生成メカニズム、および磁場構造などを解明しました。現在は、北極域の海洋-海氷結合モデルの勉強をしています。初めての分野でまだ戸惑いもありますが、根源的な物理機構に着目して研究を進めていきたいと思ってます。

気候変動予測研究領域 予測可能性研究グループ
伊藤 綾
今年の1月より、第一領域の予測可能性研究グループでお世話になっております。フロンティアに参加する前は、物性基礎論・統計力学のパターン形成と呼ばれる分野の研究を行ってきました。化学反応で現れる渦巻などの模様、動物の体表の美しい縞や斑、材料としても重要な高分子混合系の構造など、自然界にはさまざまな不思議なパターンがあらわれます。これらのパターンが、なぜ、どのようにして現れ、そして変化していくのか、が研究のテーマでした。こちらでは、その対象が、気象という自由度の大きい系になりました。しかも地球という1つのものとしての捉えかたも必要です。まだ慣れないことが多いのですが、これまでの経験をいかし、研究を進めていきたいと思います。
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